安藤忠雄氏、北大に子供向け図書施設「こども本の森」寄贈

 札幌市と北海道大学および安藤忠雄建築研究所は2023年11月7日、子供向け図書施設「こども本の森(仮称)」に係る基本合意書を締結した。開館は2026年夏ごろを目指している。

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「(仮称)こども本の森」に係る基本合意書締結式
「(仮称)こども本の森」に係る基本合意書締結式 全 2 枚 拡大写真

 札幌市と北海道大学および安藤忠雄建築研究所は2023年11月7日、子供向け図書施設「こども本の森(仮称)」に係る基本合意書を締結した。開館は2026年夏ごろを目指している。

 「こども本の森(仮称)」は、世界的建築家である安藤忠雄氏が「子供たちに多様な本を手に取ってもらい、無限の想像力や好奇心を育んでほしい」「自発的に本の中の言葉や感情、アイデアに触れ、世界には自分と違う人や暮らしがあることを知ってほしい」という思いから、設計および建設費を自ら負担し、自治体などへ寄附している子供向けの図書施設。2023年11月現在、大阪市、遠野市、神戸市にて開館しており、2024年春に熊本県、2025年夏には松山市で開館予定となっている。 

 北海道大学札幌キャンパス内に開館を予定している「こども本の森(仮称)」は、建設および寄附を安藤忠雄建築研究所が行い、北海道大学と札幌市が協力して施設の開館および運営をしていくことで、3者が合意した。

 今後は基本合意書に基づき、子供たちにとって本を通じた学びと成長の場となり、未来を担う人材の育成にも大きく寄与する施設となるよう、2026年夏ごろの開館を目指す。

 札幌市の秋元克広市長は「図書館運営のノウハウを有する札幌市と、高度な知見や人材を有する北海道大学が連携することで、研究者や学生との出会いを通じ、図書館だけではなしえない知識や学びの広がりといった相乗効果も期待する」としている。

《海野由宇》

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