ITエンジニアの年収、最多は500万円台…600万円以上は学歴と相関

 600万円以上の年収を得るITエンジニアは8割が大卒、エンジニア歴5~10年以上の人が多いことが2023年12月5日、セルバが運営するITエンジニア専門転職サービス「テックゲート転職」の調査結果から明らかとなった。ボリュームゾーンは500万円台。

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年収600万円以上のITエンジニアの学歴
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 600万円以上の年収を得るITエンジニアは8割が大卒、エンジニア歴5~10年以上の人が多いことが2023年12月5日、セルバが運営するITエンジニア専門転職サービス「テックゲート転職」の調査結果から明らかとなった。ボリュームゾーンは500万円台。

 「学歴別 ITエンジニアの年収アンケート」は2023年10月10日~11月13日、現役ITエンジニアまたはITエンジニア経験のある人を対象にインターネットで実施し、57件の有効回答を得た。調査機関はクラウドワークス(自社調査)。

 ITエンジニアの年収は、全体で見ると「500万円台」15人がもっとも多く、「400万円台」14人、「300万円台」11人、「600万円台」6人、「300万円以下」4人、「700万円台」3人が続いた。

 学歴別で年収をみると、どの学歴でも300万~500万円台が多く、この範囲では学歴による大きな差は見受けられなかった。しかし、600万円台以上になると、77%が四大卒以上であることが判明。多くが用件定義や基本設計などのいわゆる上流工程に携わっていることがわかった。いずれもエンジニア歴は5年以上で、ITエンジニアは経験を積めば積むほど高収入を目指せる職業であることが明らかとなった。

 現在の年収に満足しているかを尋ねた設問では、70%が満足と回答。学歴については、53%が「学歴は関係しない」と回答する一方で、47%は「学歴が関係する」と回答し意見が分かれた。さらに「学歴が関係する」と答えたITエンジニアの学歴は、高卒・専門卒が54%、大卒が40%と、やや高卒や専門卒のITエンジニアの方が「学歴が関係する」と感じている人が多いことがわかった。

 学歴社会とは程遠い、完全実力主義のイメージがある「ITエンジニア」。しかし、実際に求人情報を見てみると四大卒以上しか採用していない企業も少なくないという。

 今回のアンケートでは、ITエンジニアは学歴関係なく働くことができる反面、高収入を得ているエンジニアは大学卒が多いことがわかった。しかし、年収600万円以上を稼ぐ人はエンジニア歴も長いため、セルバの担当者は「そういう意味でITエンジニアは経験がものを言う仕事であることは間違いない」とコメントしている。

《川端珠紀》

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