【PISA2022】OECD1位の「数学的リテラシー」日本の正答率77.4%の問題

 2022年12月5日に経済協力開発機構(OECD)が発表した国際的な学習到達度調査「PISA2022」。コロナ禍を経て4年ぶりの実施となった今回、日本は数学的リテラシーにおいて全参加国・地域中で5位、OECD加盟国(37か国)では1位となった。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)~2022年調査問題例~
OECD生徒の学習到達度調査(PISA)~2022年調査問題例~ 全 4 枚 拡大写真

<正答> 37.5%

 青い三角形が6個、三角形の合計が16個なので、青い三角形の割合は、6÷16=0.375=37.5%となる。

実際の問題:三角形の模様 問2【レベル2/簡単(日本の正答率72.0%)】


示された図形を発展させ、量を求める問題

<問題概要> 問2では、図で示されていない5行目を追加した模様全体に対する青い三角形の割合を問う、問1からの発展問題を出題。模様を単純に拡張することで解くことができ、問題レベルは2、日本の正答率は72.0%。

実際の問題:三角形の模様 問3【レベル5/難しい(日本の正答率33.9%)】

図形を一般化し、関係性を推論する力を問う問題

<問題概要> 問3では、赤と青の三角形を交互に使った行をさらに追加した時、「模様の中にある青い三角形の割合は常に50%未満である」という主張が正しいかどうかを判断し、その理由を問う問題が出題された。問1・2を土台に、模様を一般化する問題で、赤と青の三角形の数の関係性を認識し、その関係を使って解答する力が求められる。問題レベルは、完全解答で5(難しい)、部分解答でも4(中程度の難易度)。日本の正答率は33.9%だった。

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《畑山望》

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