【中学受験】都内私立中の初年度納付金、平均100万9,362円

 東京都は2023年12月22日、都内私立中学校における2024年度の「初年度(入学年度)納付金」の状況をとりまとめ、公表した。初年度納付金の平均額は、3年連続で上昇し、前年度比2万237円増の100万9,362円。最高額は211万7,800円、最低額は66万8,000円だった。

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各費目の平均額
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 東京都は2023年12月22日、都内私立中学校における2024年度の「初年度(入学年度)納付金」の状況をとりまとめ、公表した。初年度納付金の平均額は、3年連続で上昇し、前年度比2万237円増の100万9,362円。最高額は211万7,800円、最低額は66万8,000円だった。

 初年度納付金とは、授業料、入学金、施設費、そのほか毎年度納付する費用など、入学年度に納付する金額の総額。休校中などの学校を除き、都内私立中学校181校を対象に調査した。なお、コースなどによって学費が異なる場合はそれぞれ1校として計算しているため、調査結果は延べ203校の平均額となる。

 初年度納付金(総額)は上昇傾向が続いており、2024年度の平均額は前年度(2023年度)比2万237円増の100万9,362円。初年度納付金の平均額は3年連続の増加となった。各費目の平均額は、「授業料」50万3,774円(前年度比1万1,565円増)、「入学金」26万3,232円(同212円増)、「施設費」3万3,685円(同452円減)、「その他」20万8,672円(同8,913円増)。

 初年度納付金には含まれないが、生徒非募集校を除く延べ202校の検定料の平均額は、前年度比49円増の2万3,946円であった。

 初年度納付金を値上げした学校は56校(実数)。値上げ率は、「5%以上」25校、「4%以上5%未満」6校、「3%以上4%未満」5校、「2%以上3%未満」8校、「1%以上2%未満」15校、「1%未満」4校。

 学校別の値上げ額では、三田国際学園の28万2,000円(値上げ率28.3%)がもっとも高く、啓明学園20万7,000円(同21.6%)、恵泉女学園12万8,000円(同12.8%)、12万円と同額の八王子実践(同21.9%)と東洋大学京北(同12.4%)、サレジアン国際学園世田谷11万円(同10.7%)と続いている。

 一方、初年度納付金を値下げした学校は1校、据え置いた学校は124校(実数)。10年以上初年度納付金を据え置いている学校は28校あり、和洋九段女子と大妻中野は27年連続の据置きとなった。

 初年度納付金がもっとも高い学校は、上野学園(国際コース)の211万7,800円、ついで玉川学園中学部(IBクラス)の192万2,300円、ドルトン東京学園中等部の154万円、成蹊(国際学級)の149万6,000円、慶應義塾中等部の145万円など。もっとも低い学校は八王子実践とサレジオの66万8,000円、ついで愛国の71万5,000円、開智日本橋学園74万8,000円だった。

 2024年度都内私立中学校学費一覧は、「男子校」「女子校」「男女校」「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)・特別支援学校」別に東京都のWebサイトに掲載している。

《中川和佳》

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