【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<理科>講評…全体的には比較的平易

 令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科と学校選択問題)についても、同様に掲載する。

教育・受験 中学生
【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<理科>講評
【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<理科>講評 全 1 枚 拡大写真

 2024年2月21日(水)、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2024年2月16日(金)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制(普通・専門・総合学科)入学許可予定者数3万5,130人に対し、確定志願者数は3万9,414人で、倍率は1.12倍だった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(英語・数学)についても、同様に掲載する。

<理科>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 全体的な構成、配点、出題傾向に大きく変化はなかった。

 大問1は、例年通り小問集合。地学、生物、化学、物理、地学、生物、化学、物理の出題順も変わりがなかった。問1の『炭酸カルシウムが主成分』、問2の『葉の表側を通る管』、問4の『円柱状の透明な円柱』、問8の『中間の性質をもつ』など、頻繁には見られない発問をしっかり理解できたか問われたが、比較的平易な問題だったのではないか。

 地学分野である大問2は、天体が出題された。衛星や月食、見える大きさ、月が公転と同じ速さで自転しているなど、基本的な知識が身に付いているかが問われた。

 生物分野である大問3は、生物の分類と進化の複合問題。近年、生物分野では、学年をまたいだ出題がなされており、今年も同様の傾向が見られた。生物の分類の基準をすべて問う問題や、生物の分類表を生物に合わせて変更する問題など、出題に変化がみられた。

 化学分野である大問4は、炭酸水素ナトリウムの熱分解。基本的な実験操作の記述や平易な計算問題をどれだけ回答できたかが重要だった。問3は実験の失敗をした生徒を答える問題、問4は化学反応式の逆を書かせる問題、問5は洗浄効果の違いを問う問題など、出題意図に工夫が見られ、日々の学習の十分な理解が問われた。

 物理分野である大問5は、運動の出題だった。例年、物理分野は難易度が高くなる傾向があるが、問題の読み取りや基本的な項目の理解があれば十分回答ができる。

 全体的には比較的平易だと感じるが、問われ方や出題形式に惑わされていないかがカギとなった。


 このレポートは令和6年2月21日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:総合進学コース浦和道祖土校 校舎長 浅尾強氏)

《編集部》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集