2024年度(令和6年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、2024年2月21日(水)に実施された。東京都教育委員会が2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は3万343人の募集人員に対して4万2,017人が志願し、最終応募倍率は1.38倍だった。
リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「社会」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校(7校)の自校作成問題についても同様に掲載する。
<社会・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)
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1.小問集合
地形図の読み取り、歴史用語・公民用語の選択問題という例年通りの出題でした。地形図から道順を並べ替える問題は、類似した選択肢が含まれていたため、地形図と精密に比較する必要がありました。
2.世界地理
雨温図の選択、国の特色の選択、資料・統計の読み取りという例年通りの出題でした。雨温図の選択は、与えられた文章から出題意図を正確に読み取る必要がありました。
3.日本地理
都道府県の特定、統計の読み取り、資料の読み取りによる記述問題という例年通りの出題でした。例年に比べて平易であり、落ち着いて解けば正答にたどり着けたと思われます。
4.歴史
前近代の年代整序、資料の読み取りによる記述、年表上の年代整序、近現代の年代整序が出題されました。年代整序が3問出題されたため、正確な知識を持ち、その知識を的確に運用できたかどうかで、得点に大きく差がついたと思われます。
5.公民
基本的人権、グラフの読み取り、時期の特定、資料の読み取りによる記述問題が出されました。例年に比べて平易な出題が目立ちました。
6.総合
国の特定、時期の特定、グラフの読み取りが出題されました。グラフの読み取りは条件に合わせて数値を正確に読み取る必要がありました。
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このレポートは、2024年2月22日(木)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。
協力:SAPIX中学部