コロナ後「友達と遊ぶ時間」増加…公文調査

 公文教育研究会は2024年3月8日、小学校1~3年生の子がいる世帯を対象に「家庭学習についての調査」による結果を公表した。ポストコロナ禍において、外や友達の家で過ごす時間が増加し、動画視聴時間は、1日平均時間が2倍に増えた。

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子供の家庭で過ごす時間について
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 公文教育研究会は2024年3月8日、小学校1~3年生の子がいる世帯を対象に「家庭学習についての調査」による結果を公表した。ポストコロナ禍において、外や友達の家で過ごす時間が増加し、動画視聴時間は、1日平均時間が2倍に増えた。

 公文教育研究会は、2023年12月8日~12月11日の期間、小学校1年生~3年生の子供がいる世帯の母親1,000人、父親800人を対象に「家庭学習についての調査」についてインターネットで調査した。

 「子供の家での過ごし方」については、1日の平均時間で「友達の家で過ごす時間」は15.9分、「外(公園や広場など)で遊ぶ時間」は28.9分と、2022年の調査に比べて増加となった。また「ゲームをする時間」は36.6分で微増、「テレビを見る時間」は48.4分で、ほとんど変化はなかった。ポストコロナ禍において、外(公園や広場など)で遊ぶ時間や友人の家で過ごす時間が増加したことがわかった。

 「動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など)の視聴時間について」は、1日の平均時間は27.2分となり、2021年の13.8分と比べ、約2倍になった。「全くない」という回答は32.6%(2021年調査57.5%)へ減少するとともに、「2時間以上」の回答が6.3%(2021年調査2.0%)となり、子供が動画配信サービスを視聴する時間が増えていることがわかった。

 「子供が家で学習する時間」は、週平均「5.6日」(2022年調査「5.7日」)、1日の学習時間は「30.8分」(2022年調査「31.8分」)で、2022年より微減している結果となった。

 「家庭での学習」については、「子供が日々決められた学習量をこなす」が52.8%(2022年「51.8%」)、「子供自ら進んで家庭学習をする」が44.1%(2022年「42.3%」)で、2022年より増加傾向となった。

 「2024年度に本格導入が予定されるデジタル教科書」については、「デジタル教科書の導入や科目などや詳細について、事前に知っていた」が14.9%、「デジタル教科書の導入について、事前に知っていたが、導入する科目など詳細について知らなかった」が32.8%だった。デジタル教科書の導入を知っているのは47.7%となった。

 「デジタル教科書で利用させたい教科」は、「英語」が35.1%ともっとも多く、ついで「算数」34.3%、「国語」27.4%、「プログラミング」24.8%となった。

 「デジタル教科書導入について」は、「非常に好ましい」と「好ましい」をあわせ42.3%、「あまり好ましくない」と「まったく好ましくない」をあわせ11.2%。もっとも多かった回答は「どちらとも言えない」で46.5%であった。

《宮内みりる》

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