デジタル機器に触れ始めた時期「年少まで」が4割以上

 知育アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」を提供するワンダーファイは2024年3月21日、ユーザーに向け利用実態に関するアンケートの結果を発表した。4割超の子供が年少までにデジタル機器に触れており、保護者の約25%が教育的な観点から子供にデジタル機器を触れさせていることが明らかになった。

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シンクシンク
シンクシンク 全 6 枚 拡大写真

 知育アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」を提供するワンダーファイは2024年3月21日、ユーザーに向け利用実態に関するアンケートの結果を発表した。4割超の子供が年少までにデジタル機器に触れており、保護者の約25%が教育的な観点から子供にデジタル機器を触れさせていることが明らかになった。

 「シンクシンク」は、思考力を育てるうえで土台となる5分野(空間認識・平面認識・試行錯誤・論理・数的処理)を、網羅的に楽しみながら学べるアプリとして、2016年より配信をスタートした。2023年3月には累計ユーザー数は250万人を超え、世界150か国の子供たちが利用しているという。

 2020年以降、小学校でのプログラミング教育が必修となり、最近ではSTEAM教育やデジタル教育などのキーワードが注目されている。シンクシンクユーザー調査は、子供のデジタル機器利用に対する保護者の考え方や実態を調査するため実施したもの。調査期間は2023年12月12日~2024年1月19日。国内のシンクシンクユーザーの保護者が対象。有効回答者数は1,143名。

 シンクシンクを利用する子供が初めてデジタル機器に触れた学年は、「年少(3~4才)」が24.5%、「年少未満」が18.9%となり、年少までにデジタル機器に触れ始める子供が多いことがわかった。

 初めてデジタル端末に触れるきっかけは、「出先で待ち時間があったから」20.1%、「保護者が使っていたから」34.6%という回答が半数を占めた。一方で、「幼少期からデジタルに親しむため」16.1%、「教育のため」8.4%と回答した保護者はあわせて約25%という結果になった。暇つぶしや子守りのためではなく、むしろ教育的な観点からデジタルを取り入れたいという意向が表れている。

 シンクシンクを使い続ける理由は、「思考力や算数力が育まれる」34.0%、「立体図形や平面図形に親しめる」21.4%となった。数理的思考力とかかわりの深い「図形理解力」を育むためにシンクシンクを利用している人が多いようだ。また、シンクシンクを始める前と比べて、約73%の人が子供の「思考力」が向上していると感じていた。

《中川和佳》

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