キャリタスは2024年4月10日、2024年に卒業した大学生を対象とした入社後の「キャリアプラン・ライフプラン」に関する調査結果を公開した。女子が希望する世帯スタイルは、専業主婦世帯が減少傾向、独身世帯が増加傾向にあることがわかった。将来子供をもちたい男子は6割弱、女子は5割弱となった。
入社後の「キャリアプラン・ライフプラン」に関する調査は、2024年春に大学または大学院を卒業したキャリタス就活2024学生モニターを対象にインターネットで実施した。正式内定後の調査期間は2023年10月3日～11日、有効回答数は1,174人（男子671人、女子503人）。卒業後就職先決定者への調査期間は、2024年2月16日～3月4日、有効回答数は877人（男子473人、女子404人）。
2月調査で、新卒入社する企業でやりたい仕事のイメージを聞いたところ、男女による大きな違いはなく、いずれも「やりたい仕事のイメージがある」「ややイメージがある」をあわせて、6割超が「イメージがある」と回答した。（男子：計63.8％、女子：計62.1％）。女子については入社企業で内定しているコース別にも集計したところ、総合職入社予定者では「イメージがある」は計63.3％、総合職以外（エリア総合職・一般職）では、計58.0％とやや差がみられる。
入社企業の予定勤続年数を尋ねたところ、男女とも「定年まで働きたい」がもっとも多く、男子で48.0％、女子で41.3％を占める。ついで、男女とも「5年くらい」「10年くらい」の順に多い。新卒で入社した企業において、ある程度の経験を積みたいと考えているようだ。 女子をコース別にみると、総合職入社者は「定年まで」が42.7％と、総合職以外（36.4％）の人に比べてやや高い。総合職以外では「3年くらい」までが計14.8％と、早いタイミングでの退社を視野に入れている層が比較的多い。
将来のライププランで希望する世帯スタイルは「二人とも働く（共働き世帯）」がもっとも多く、男女ともに7割超を占める。「夫が働き、妻は家庭にいる（専業主婦世帯）」を希望する人は、男子の13.7％、女子の5.5％と限定的。また「家庭をもちたくない」は、女子の2割近く（17.0％）が選んでいる。
女子学生が希望する世帯スタイルを経年でみると、初めて調査した2016年卒者では、「専業主婦世帯」を希望する女子学生は17.8％だったが、この8年で12.3ポイント減少した。
将来子供をもちたい男子は58.6％、女子は47.0％となった。もちたくない男子は10.6％、女子は19.4％。
詳細なデータは、Webサイトにて確認できる。
