学校法人高岡第一学園は2024年4月15日、2025年度（令和7年度）以降の高岡法科大学の学生募集を停止すると発表した。定員割れが1999年から常態化し、今後も中長期的に学生を確保することは困難と判断したという。
高岡法科大学は、1959年に高岡第一高等学校を設立した学校法人高岡第一学園が、1989年に富山県高岡市に開学した。法学部のみの単科大学。これまで4,770人の卒業生を輩出してきた。
近年は、18歳人口の減少や大規模校志向などを背景に1999年以来、定員割れが常態化し、入学者が定員を大幅に下回る状況が続いていた。大学存続について検討を重ねてきたが、今後、中長期的に学生を確保することは困難と判断せざるを得ず、3月28日の理事会において、2024年4月入学者の受入れをもって学生募集を停止する決断に至ったという。
今後については、「2024年度入学生を含め、すべての在学生が卒業するまで充実した学生生活が送れますよう、教育、進路指導につきまして万全を期してまいります」とコメント。卒業後の証明書発行などの手続きについても支障が生じないよう適切に措置を講じると説明している。在学生、父母および保証人に対しては説明会も開催する。
なお、学校法人高岡第一学園が設置している高岡第一高等学校、幼稚園教諭・保育士養成所、幼稚園、認定こども園、保育園などは、大学の学生募集停止の影響はなく、今後も学生・生徒・園児の教育に尽くしていくとしている。
