秋田県の進路状況調査…大学進学率、初の5割超え

 秋田県教育委員会は2024年6月21日、2024年(令和6年)3月卒業者の進路状況調査の結果を公表した。県内公私立高校卒業者の大学進学率は、前年度より1.6ポイント増の50.3%で、2000年以降過去最高を更新。初の5割超えとなった。

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卒業者数と進路の内訳の推移(実人数)
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 秋田県教育委員会は2024年6月21日、2024年(令和6年)3月卒業者の進路状況調査の結果を公表した。県内公私立高校卒業者の大学進学率は、前年度より1.6ポイント増の50.3%で、2000年以降過去最高を更新。初の5割超えとなった。

 秋田県高等学校卒業者の進路状況調査は、県内の高校卒業者の動向を把握するべく、毎年行っているもの。2024年3月の県内公私立高校卒業者数は、全日制が6,402人、定時制が154人、計6,556人。卒業者数は年々減少を続け、2000年3月の卒業者数の半数程度まで落ち込んでいる。

 大学進学者数(4年制および短大)は、前年度(2023年度)比111人減の3,218人。大学進学率は、前年度比1.6ポイント増の50.3%。卒業者総数に対する大学・短大進学者の割合は、Webサイトでデータが確認できる2000年以降で初の50%超えとなり、過去最高を記録した。

 男女別の大学進学率は、男子47.5%、女子53.1%と、女子のほうが高い割合となっている。

 設置者別でみると、国公立・管外大への進学者は前年度比28人増の1,335人。私立大は前年度比38人減の1,547人、短大は前年度比101人減の336人。

 国公立・管外大への進学者数は2年連続で増加。試験別の合格者の内訳は、総合型・学校推薦型選抜が506人(合格率48.8%)、一般902人(同40.0%)。進学者数は増えているものの、受験者数も増えていることから、国公立・管外大の合格率は42.0%と、前年度より6.3ポイントダウンしている。私立大の合格率は66.4%(総合型・学校推薦型選抜を含む)。

 就職者数(自営・就職進学者を含む)は1,707人で、前年度より122人減少。就職率は26.7%で、前年度同率、2022年度からは0.5ポイント減少している。就職者のうち、県内就職率は71.0%。近年は県内就職者が減少し、県外就職者が増える傾向にある。

 進路状況調査の詳しい結果は、秋田県Webサイト(美の国あきたネット)から見ることができる。

《畑山望》

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