河合塾は2025年5月30日、各大学の偏差値や大学入学共通テストの得点率を一覧にした「入試難易予想ランキング表」の最新版を公表した。大学入学共通テスト（前期日程）の得点率におけるボーダーラインは、東京（理科三類）93％が最難関。
入試難易予想ランキング表は、河合塾が実施する全統模試をもとに予想した入試難易度（ボーダーライン）を一覧にまとめたもの。国公立と私立に分け、学部系統別・大学所在地区別に分類。各大学の共通テスト得点率、2次・個別試験の偏差値を確認できる。
ボーダーラインは学部学科ランクと方式別ランクの2パターンを公開。このうち、方式別ランクは一般選抜の日程・方式別に予想した入試難易度で、同じ大学・学部・学科（専攻）内での難易度比較ができる。なお、国公立大は大学入学共通テストの得点率と2次試験（個別学力検査）のボーダー偏差値、私立大は一般方式の独自試験におけるボーダー偏差値を16区分の偏差値帯で示している。
国公立大学の共通テストの得点率（前期日程）をボーダーラインでみていくと、文・人文学系は、東京（文科三類）と京都（文-人文／教育-教育科学文系／教育-教育科学理系）が87％。社会・国際学系は、横浜市立（国際教養-国際教養B方式）が87％。法・政治学系は、東京（文科一類）が89％。経済・経営・商学系は、東京（文科二類）と京都（経済-経済経営理系）が88％。
理学系と工学系および農学系は、東京（理科一類）が90％。医・歯・薬・保健学系は、東京（理科三類）が93％。生活科学系は、お茶の水女子（生活科学-食物栄養）が79％。芸術・スポーツ科学系は、東京芸術（美術-芸術）が89％。総合・環境・情報・人間学系は、京都（総合人間-総合人間文系）が89％で最難関。
私立大学の偏差値をボーダーラインでみていくと、文・人文学系は、早稲田（国際教養-国際教養-テ併用）が70.0。社会・国際学系は、早稲田（国際教養-国際教養-テ併用／社会科学-社会科学-テ併用-総合・数学）と関西学院（国際-国際全学部1科目）が70.0。法・政治学系は、慶應義塾（法-法律）と国際基督教（教養-アーツサイエ人文・日英）、明治（政治経済-政治全学部）、早稲田（法-一般／政治経済-政治・国際政経-テ併用）が67.5、経済・経営・商学系は、早稲田（政治経済-経済-テ併用）が70.0。
理学系は、国際基督教（教養-アーツサイエ人文・日英）と早稲田（基幹理工-学系3／先進理工-物理・生命医科学）が67.5、工学系は、早稲田（基幹理工-学系3／先進理工-生命医科学）が67.5、農学系は、日本（生物資源-獣医N1期）と日本獣医生命科（獣医-獣医IB）、明治（農-農全学部3・農全学部英・農芸化学全学部3・農芸化学全学部英・生命科学全学部3・生命科学全学部英・食料環境全学部英）、麻布（獣医-獣医I期E）が62.5。
医・歯・薬・保健学系は、慶應義塾（医-医・医栃木県地域枠）が72.5。生活科学系は、日本女子（食科学-栄養個別2・栄養個別3・栄養英語外部）が60.0。芸術・スポーツ科学系は、青山学院（文-比較芸術全学部）と立教（現代心理-映像身体）が60.0。総合・環境・情報・人間学系は、慶應義塾（総合政策-総合政策／環境情報-環境情報）70.0が最難関となっている。
掲載しているボーダーラインは、2025年5月現在の予想。前年度入試の結果と今年度の全統模試の志望動向を参考にしたもので、今後の模試の志望動向などにより変更となる可能性がある。
