法務省は2024年8月2日、司法試験および司法試験予備試験のデジタル化について、概要やQ&AなどをまとめたWebページを公開した。CBT方式への移行は2025年度より段階的に行い、2026年度より本格運用を開始する。
司法試験・司法試験予備試験は、従来より願書手続が郵送のみ、試験は手書きで、答案用紙の運搬・採点など、受験者や採点担当者らに大きな負担がかかり、相応のコストが必要となってきた。
政府は6月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2024(骨太方針2024)」において、政府全体で行政のデジタル化を推進することを明らかにし、司法試験・司法試験予備試験についてはCBT方式による試験の実施を目指すことと明記。法務省は政府方針に基づき、司法試験・司法試験予備試験の出願手続、受験票・成績通知書の交付等を2025年度より段階的にオンライン化し、2026年度よりデジタルでの運用を本格実施することを決定した。
8月2日現在の情報によると、2026年試験にCBT化するのは、司法試験の短答式試験・論文式試験、司法試験予備試験の論文式試験。従前同様、集合形式で司法試験委員会(法務省)が用意したパソコンを使用して試験を行う予定。パソコンは、OSがWindows 11 Proで、日本語Microsoft-IMEを使用予定だという。
詳細は、法務省のWebサイト内「司法試験および司法試験予備試験のデジタル化について」のページで確認できる。