高校生の進学先選び、重視項目2位「就職に有利」1位は?

 リクルート進学総研は2024年8月29日、高校生が進学先を検討する際に重視している項目について調査結果を発表した。高校生がもっとも重視するのは「学生生活が楽しめそう」としつつも、大学卒業後のキャリアなども見据えているようすがわかる結果となった。

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Q.進学する学校を選ぶとき、あなたが重視するのはどのようなことですか(複数選択)
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 リクルート進学総研は2024年8月29日、高校生が進学先を検討する際に重視している項目について調査結果を発表した。高校生がもっとも重視するのは「学生生活が楽しめそう」としつつも、大学卒業後のキャリアなども見据えているようすがわかる結果となった。

 調査は2024年4月、高校3年生の大学に対する志願度、知名度、イメージを把握し、関係各位の参考にする「進学ブランド力調査 2024」として実施。今回は、調査内容から高校生が進学先を検討する際の重視項目についてまとめた。対象者は全国の高校に通っている2025年3月卒業予定者(調査時高校3年生)で、計19万9,990名。※リクルート進学総研調べ

 高校3年生に進級した直後の4月に、「進学する学校を選ぶとき、あなたが重視するのはどのようなことですか」(複数回答可)と尋ねたところ、全体でもっとも多かった回答は「学生生活が楽しめそう」で43.3%、以下「就職に有利である」(42.2%)、「自分が成長できそう」(37.2%)、「交通の便が良い」(36.1%)、「専門分野を深く学べる」(35.1%)と続いた。

 文理別でみると、文系では「学生生活が楽しめそう」(47.3%)がもっとも多く、ついで「就職に有利である」(42.9%)。理系でもっとも多かったのは「就職に有利である」(42.0%)、ついで「学生生活が楽しめそう」(38.7%)の順だった。

 また、男女別でみると、男子でもっとも多かったのは「就職に有利である」(41.1%)で、ついで「学生生活が楽しめそう」(39.3%)。女子でもっとも多かったのは「学生生活が楽しめそう」(47.7%)、ついで「就職に有利である」(43.5%)という結果だった。文理別、男女別で多少の差異はみられたものの、大学生活を楽しみつつ、大学卒業後を見据えている傾向は変わらないことがわかった。

 リクルート進学総研の所長 小林浩氏は、今回はコロナが5類感染症へ移行した後の初めての調査であったことから、「進学先を考える高校生にとっては、キャンパスで大学生活を送ることを想定したうえでの回答だった」と推察。調査の結果から、「大学卒業後のキャリアを見据えて在学中に自身がどれぐらい成長できるかなど、大学生活のその先を見通している高校生の志向が見えてきました」と解説した。

《木村 薫》

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