アクシスが運営する転職・キャリアノウハウメディア「すべらない転職」は2024年9月23日、「体験格差」に関する意識調査の結果を発表した。学習機会への支出が家計に負担をかけていると感じている人は8割超、「年収が高いほど、体験の幅が広がりやすい」と感じている人は6割超であることが明らかになった。
「体験格差」に関する意識調査は、日本国内の就業経験・子育て経験がある20代~60代の男女300名を対象に、2024年9月13日インターネットで実施した。回答者の内訳は20代21名、30代94名、40代138名、50代38名、60代9名、雇用形態は正社員213名、契約社員9名、派遣社員7名、アルバイト・パート68名。
両親の年収による体験格差を経験したことが「ある」と回答した人は64%、「ない」が28%、「わからない」が8%となった。年収の違いにより、子供に提供することができる体験機会に大きな差が出てくると回答した人は全体の48%、少し差があると感じた人は29%であった。約8割の人が年収が子供の体験機会に影響を与えていると感じているようだ。
また、家族で文化イベントや芸術展などに「毎月行っている」と回答した人は7%と非常に少なく、「半年に1回行っている」が40%で最多回答となった。この体験機会への支出が負担に感じると回答した人は全体の6割と半数を超えた。さらに、子供の学習機会(塾や習い事など)への支出が「かなり負担に感じる」と回答した人は24%、「少し負担に感じる」と回答した人は59%で、8割超が負担に感じていることがわかった。
年収が子供の体験機会に与える影響について「年収が高いほど、体験の幅が広がりやすい」と回答した人は65%と多く、「年収が低いほど、体験機会が制限される」と回答した人は31%、「年収の違いに関わらず、体験機会には差がない」と回答した人はわずか3%であった。
この調査から、非常に多くの人が年収が子供の体験機会に大きな影響を与えていると感じていることがわかった。また、文化的体験や学習体験への支出を負担に感じている人も過半数を超えている。アクシス代表取締役 末永雄大氏は「今後、すべての子供たちが平等に多様な体験を得られるような社会的支援や仕組みが求められてくるのではないでしょうか」とコメントしている。