アプリ開発世界大会、中学生が日本初「Technology Award」受賞

 米国のNVIDIA Corporationにて2024年10月17日(現地時間)、アプリ開発世界大会「Technovation Girls 2024」が開催され、日本から参加した中学生チーム「Spes Dojo(スペース・ドウジョウ)」が、日本チーム初となるファイナリスト選出、Technology Awardの受賞という、日本人初の快挙を成し遂げた。

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Technovation Girls 2024、日本人中学生が初のTechnology Awardを受賞
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 米国のNVIDIA Corporationにて2024年10月17日(現地時間)、アプリ開発世界大会「Technovation Girls 2024」が開催され、日本から参加した中学生チーム「Spes Dojo(スペース・ドウジョウ)」が、日本チーム初となるファイナリスト選出、Technology Awardの受賞という、日本人初の快挙を成し遂げた。

 Technovation Girlsは、米国・STEM系NPO「Technovation」が主催する、10代の女子およびジェンダーマイノリティを対象とした世界最大級のテクノロジー教育プログラム。日本では、IT分野のジェンダーギャップの解消を目指すWaffleが教育系NPOなどと連携しながら、世界大会への出場者を支援している。

 2024年は、世界123か国1万1,000チームが参加。日本は過去最多となる総勢409名・85チームが参加し、中学生チーム「Spes Dojo」が、日本出場チーム初となるファイナリスト5組に選出され、さらにその中から世界で1チームしか受賞できないTechnology Awardを獲得した。

 「Spes Dojo」は、CoderDojo瑞穂がサポートする3人の中学生によるチーム。普段は、3人とも別々の地域に住んでおり、遠く離れた場所から、オンライン上でやりとりをしながら、モバイルアプリの開発を行ってきたという。

 今回開発したモバイルアプリ「Oripal(オリパル)」は、認知症予防を目的としたAIベースの折り紙アプリ。ユーザーとのコミュニケーションにChatGPT、会話の書き起こしにWhisperAPI、折り紙の折り方を360°全方位から説明するガイド動画にブレンダーを使用するなど、最新の技術を活用。今回、最新技術に加え、認知症予防の重要性を広めると同時に、折り紙という日本の美しい伝統文化を世界に発信する点などが高く評価され、Technology Awardの受賞に至った。

 Spes Dojoは、2022年からTechnovaion Girlsに参加しており、1年目はビギナー部門で挑戦し、節水アプリでアジア地域の最優秀賞である「Regional Winner」を受賞、そして2023年はCO2削減を目的とした、日本ならではの「緑のカーテン」を世界に広めるアプリを開発し、世界で1チームだけが受賞する「Climate Prize」を受賞している。

 次回、Technovation Girls 2025の応募は、11月24日(日本時間)まで受け付けている。対象は、2024年12月1日時点で13歳以上、かつ2025年8月1日時点に18歳以下である女子およびジェンダーマイノリティの中高生。事前説明会(オンライン)は、10月27日と11月17日に開催される。

《川端珠紀》

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