Z会は2025年度より、中学生および高校1年生・2年生を対象とした「Z会の通信教育」をフルデジタルで提供することを発表した。これにより、添削問題は最短で提出当日に返却可能となり、AI技術を活用した個別最適化学習カリキュラムや筆跡データを用いた復習機能など、新たな学習体験が提供される。これにより、中学生・高校生の成績向上と志望校合格を目指す。
Z会がフルデジタル化を進める背景には、デジタル技術の進化と教育現場でのICT活用の広がりがある。特に、AI技術を活用することで、学習者ひとりひとりに最適な学習内容を提供できる点が注目されている。Z会は、これまでの紙の教材からタブレットを用いたデジタル教材へと移行することで、より効率的な学習環境を整えることを目指している。
中学生向けコースと高校生向けコースでは、2025年3月号からすべてのサービスがタブレットを用いて提供される。対象となるコースは、中1・中2・中3生向け「高校受験コース」、中1・中2・中3生向け「中高一貫コース」、「高1・高2コース」の3コース。これらのコースでは、学校の授業進度に合わせたオープンカリキュラムが採用されており、学年や単元に関係なく学習が可能である。
Z会独自のAI技術を搭載したシステムでは、学習データを分析し、学習到達度の低い単元から優先的に問題を出題する。これにより、弱点補強だけでなく、得意分野を伸ばすことも可能となり、無駄なく効率的に入試への対応力を高めることができる。
また、Z会専用タブレットでは、従来の紙のテキストと同様に「記述問題」の演習と「添削指導」を実現している。添削指導では、プロの添削指導者が根本原因まで判断し、アドバイスを行う。正解した問題にもアドバイスが記載されているため、次の学習もスムーズに進めることができる。
Z会専用タブレット(第2世代)は、B5ノート相当の11.6インチのサイズで、テキストが読みやすく、解答を書き込むスペースも広い。バッテリー容量やCPUの性能も向上しており、スムーズな学習が可能である。専用デジタルペンシルも付属しており、充電式で電池が不要なほか、さまざまな端末にも対応している。
所定条件での申込みにより、「Z会専用タブレット(第2世代)」が0円で提供される。通常販売価格3万9,600円(税込)のところ、対象コースの受講会費を「12か月一括払い」または「6か月一括払い」で申し込むと、初回購入に限り、3万9,600円の値引きが適用される。