TIMSS2023、日本の小4は算数5位・理科6位…正答率67.4%の理科問題とは

 国立教育政策研究所は2024年12月4日、IEA国際数学・理科教育動向調査「TIMSS2023」の結果(概要)を公表した。2023年においても、参加した小学4年生・中学2年生ともに平均得点は高い水準を維持。今回は、小学4年生の結果概要と、公開された問題の一部を紹介する。

教育・受験 小学生

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平均得点および順位の推移
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<正答例>
・択一解答:汽車アは汽車イから遠ざかる方向に動く
・理由:同じ極どうしは反発するから

 日本では磁石の性質について小学校3年生で学習する指導要領となっている。磁石の性質の学習では、「2つの磁石を近付け相互に引きあったり退けあったりするようすを比較しながら磁石の極を調べる」「それらの活動を通して、磁石の性質についての問題を見いだし、表現するとともに、磁石の異極は引きあい、同極は退けあうことを捉える」といった指導をしている。国立教育政策研究所は、小3時のこのような学習が、同設問での高い正答率につながっているのではないかと分析している。

 なお、TIMSSの調査問題では参加国が国際的な評価枠組みに沿って問題を作成するため、「理科」においては、日本の児童生徒にとっては必ずしも身近ではない広範な科学的な知識が求められる問題がみられるという。特に、近年、中東・アフリカ地域からの参加が増えており、生物・地学分野を中心にそれらの地域の素材を扱った問題が増えている状況だという。

 TIMSS2023の結果(概要)については、国立教育政策研究所のWebサイトから見ることができる。

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《畑山望》

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