愛知県教育委員会は2025年3月25日、愛知県立高校における再編計画を発表した。県立高校の一層の魅力化・特色化に向け2026年度生徒募集から、時習館高校と日進高校は全日制単位制へ改編するほか、足助高校には県内初となる観光科を新設する。
愛知県では「県立高等学校再編将来構想」に基づき、県立高校の一層の魅力化・特色化、再編が進められている。今回は、全日制単位制への改編と学科の新設について発表。2026年度生徒募集から足助高校 (豊田市)は、普通科の観光ビジネスコースを専門学科として独立させ、県内初となる「観光科」を新設。県内全域から生徒を募集する。
観光科では、「マーケティング」「観光英語」など観光に関連した専門的な科目を、地元自治体、観光協会、商工会の支援のもと、「香嵐渓」などの観光資源を活用して実践的に学ぶことができるという。
また、2026年4月に開校する併設型中高一貫校5校のうち、時習館 (豊橋市)と日進(日進市)の2校は、2026年度生徒募集から、学年制から1年ごとの進級という考え方がない「全日制単位制」へ改編する。
時習館は、リベラルアーツと文理融合による「総合知」の獲得を目指し、生徒の興味・関心にあわせ、科目選択の自由度を高めることで、個別最適な学びを実現する。 日進は「学びの多様化コース」を新設し、ゆとりある教育課程において、ひとりひとりの進度にあわせた学びを目指すという。