人事院は2025年5月1日、2025年度(令和7年度)国家公務員採用一般職試験(大卒程度)と専門職試験(大卒程度)の申込状況を公表した。一般職(大卒程度)の申込者は前年度比1,197人増の2万5,437人と2022年度以来3年ぶりに増加。女性の割合も過去最高を更新した。
春の大卒程度試験は、総合職試験のほか、一般職試験と専門職試験(8種類)を実施している。2025年度は一般職試験(大卒程度)および専門職試験(大卒程度)の申込みを2月20日~3月24日に受け付けた。
一般職試験(大卒程度)は、政策の企画や立案、調査、研究に関する事務をその職務とする係員の採用試験で、行政、デジタル電気・電子、機械、土木、建築、物理、化学、農学、農業農村工学、林学、教養の11区分を設置している。2025年度は、前年度比1,197人増の2万5,437人と、3年ぶりに申込者が増加。女性の申込者数は、前年度比1,036人(10.1%)増の1万1,338人で、申込者全体の44.6%を占め過去最高となった。
今回新たに設けられた教養区分の申込者数は4,983人。このうち女性の申込者数は2,325人で、教養区分に占める女性の割合は46.7%だった。また、教養区分については、一般職試験(大卒程度)のほかの試験区分よりも受験可能年齢を1歳低い「20歳以上」としており、20歳(大学3年生など)の申込者数は、教養区分全体の37.4%を占める1,865人だった。
一方、専門職試験(大卒程度)全体の申込者数は、前年度比3,067人(14.1%)減の1万8,626人と減少。このうち女性の申込者数は8,238人で前年度に比べ885人(9.7%)減少したものの、申込者全体に占める女性の割合は44.2%と過去最高を更新した。
各区分ごとの申込者数をみると、皇宮護衛官が590人(対前年度比75.1%)、法務省専門職員(人間科学)が1,790人(同95.2%)、財務専門官が1,863人(同76.9%)、国税専門官が1万512人(同86.4%)、食品衛生監視員が329人(同97.1%)、労働基準監督官が2,305人(同82.4%)、航空管制官が765人(同95.6%)、海上保安官が472人(同93.3%)。女性の割合は、食品衛生監視員がもっとも多く68.1%、ついで法務省専門職員(人間科学)が52.1%、財務専門官が47.4%で続いた。
今後、一般職試験(大卒程度)は、第1次試験を6月1日に実施し、合格発表を6月25日、第2次試験日を7月9日~25日に実施し、最終合格者を8月12日に発表する。専門職試験(大卒程度)は、第1次試験日を5月25日に実施する。1次合格発表日以降の日程は、各区分により異なる。