駿台予備学校が発表した2025年度入試状況分析によると、2025年度の私立大学入試は、全国的に志願者数が増加傾向にあり、特に志願者数が5万人を超える私立大学が16大学となった。千葉工業大、近畿大、明治大、東洋大、法政大の5大学が10万人を超え、前年度と同数を維持した。
2025年度の私立大学380大学の一般選抜における志願者数トップ16は以下のとおり(カッコ内は前年対比指数)。

千葉工業大、近畿大、明治大、東洋大、法政大の5校が10万人を超え、前年と同数を維持。もっとも志願者数が多かった千葉工業大は、前年度は減少したが今年度は大幅増加で16万人を上回った。2位の近畿大も1万人以上増加し、全国最多の座を千葉工業大に譲ったものの、依然として高い人気を誇っている。
青山学院大、東京理科大、東洋大、法政大、明治大、同志社大、立命館大、関西学院大の8大学は2年連続で志願者数が増加。特に東洋大は新たな入試方式の導入が奏功し、明治大は難関国立大志望者の併願先としての人気が続いている。
早稲田大や中央大では、共通テスト利用方式の新規導入や拡充が志願者数増加に寄与した。
日本大は前年、大学を取り巻く厳しい環境から志願者数が大幅減少したが、今年度は1万6千人以上増加し、9万人を超える回復を見せた。第9位の関西大学は5年連続減少していたが、7千人以上増加した。
2025年度の私立大学入試は、全体的に志願者数が増加傾向にあり、特に大規模大学への集中が続いている。背景には、入試方式の多様化や、共通テスト利用方式の拡充、大学ごとの魅力的な学部・学科設置などがあげられる。