東京大学の学園祭「五月祭(ごがつさい)」が2025年5月24日と25日の2日間、本郷・弥生キャンパスで開かれる。東大ならではのアカデミックな学術企画や公開講座、親子で楽しめる工作体験やキャンパスラリーなど、趣向を凝らした企画が用意されている。
五月祭は、例年約500の団体が参加し、2日間で15万人が来場するという、全国屈指の規模を誇る東京大学の学園祭。98回目となる今回は「心を駆動する。」をテーマにさまざまな企画が展開される。
学術研究の最高峰である東京大学ならではのアカデミックな催しは、五月祭の魅力の1つ。学術企画では、大学院生による「10分で伝えます!東大研究最前線」、工学部電気系学科の「近未来体験2025」、医学部医学科の「医世界への扉」など、学問の面白さに触れることができる。
東京大学の学びが体験できる「公開講座」は、最新の研究や近年話題のテーマなどに焦点をあてた「心を模倣する。」「超音波が作り出す触覚」「東大にはなぜ女性が少ないのか」「運動パフォーマンス向上を科学する」の4種類。講演に加え、先生同士の対談、最新技術を体験できる展示もあり、誰でも気軽に参加可能。
このほか、視覚と味覚で楽しむ「東大水族館&うな丼2025」、最新技術を活用した謎解き体験「KAGIREAL謎解き」、工作を通じて森林を体感する「東大の木で!森を感じる工作体験」など、体験型の企画も多数ある。
現役東大生の委員がガイドを務める「キャンパスツター」は全4種類。東京大学やキャンパスの歴史をたどる「時をかける東大生~本郷レトロの旅~」、フォトジェニックなスポットを巡る「思い出を刻む!本郷フォトウォーク」、リアルな学生生活に触れる「本郷の学生生活密着の旅~理系編~」「本郷の学生生活密着の旅~文系編~」から、好みのツアーを選んで参加できる(事前予約制、先着順)。
五月祭公式マスコットである、かわいい羊の女の子「めい」との企画も。「めい王のお城で遊ぼう!」では、射的、ビー玉迷路、塗り絵でつくる旗、コルクマグネットの工作を楽しむことができる。なお、工作(旗、コルクマグネット)は材料がなくなり次第終了。混雑時は入場制限を行う場合がある。正門前では、両日午後1時から1時半、午後2時半から3時まで「めいとふれあいフォトタイム」を実施。めいちゃんと一緒に写真を撮ることができる(雨天中止、人数に限りあり)。
キャンパスを巡りながら楽しめる「キャンパスラリー」は、コンセプトや難易度が異なる3種類。本郷キャンパスの名所でスタンプを集める「スタンプ重ねて絵が完成!本郷名所ラリー」、キャンパスにある3つのお宝を探す「めいちゃんとひみつのお宝ラリー」、東大生の生活を疑似体験できる「単位をつかめ!東大卒業チャレンジ」がある。ラリーへの参加に必要なラリーブックは、キャンパス内の各案内所やラリースポット、キャンパスラリー景品交換所で配布している。
乳幼児連れに向けては、事前予約制でベビーカーの貸出しも行う(当日空きがある場合のみ予約なしで貸出し可能)。持参したベビーカーもキャンパスで利用可能。授乳やおむつ交換ができるベビー休憩室も用意している。
五月祭は入場無料、申込不要。ただし、一部の企画は事前申込制。会場には、電車やバスなどで来場でき、車・バイク・自転車・キックボードなどでの来場は控えるよう呼びかけている。また、キャンパスへのお酒の持ち込みは不可。酒類を提供している企画や店舗での購入は可能。キャンパスで酒類を購入する際は、案内所発行のリストバンド型「アルコールパスポート」を着用する必要がある。
タイムテーブルやキャンパスマップなど、五月祭の詳しい情報は、公式Webサイトや電子版パンフレットなどから確認できる。
◆第98回五月祭
日時:2025年5月24日(土)、25日(日)9:00~18:00
場所:東京大学 本郷キャンパス(文京区本郷7-3-1)、弥生キャンパス(文京区弥生1-1-1)