立命館大学は2025年5月28日、ミズノと共に、スポーツアナリスト育成プロジェクトを開始すると発表した。得られた知見を幅広い学校現場へ還元することを目指す。
同プロジェクトは、指導教員や専門アナリスト不足という日本の部活動・アマチュアスポーツ界全体の社会課題に着目。学内公募で選抜された学生40人が、中学校・高等学校の部活動を実証フィールドとし、「スポーツテック(スポーツとテクノロジーを融合し、パフォーマンス分析やトラッキング技術、戦術分析などが既に活用されている)」を用いて、人材不足を解消する手段を検証する。
同プログラムは、「課題設定」「仮説づくり」「実証モデル構築」「実証実験」の4工程で構成。学生が日本の部活動における課題およびスポーツテックを体系的に学びながら、社会課題解決に向けてミズノや学校現場と協力をしながら取り組む。5月30日のキックオフミーティングでは、同大学卒業生で元プロ野球選手の長谷川滋利氏が特別ゲストとして登壇し、プロジェクトの意義と学生への期待を語る。
立命館大学社会共創推進本部が運営する会員コミュニティ「Ritsumeikan Innovation Network for Co-creation(RINC)」は2024年10月に設立された。企業や自治体が抱える社会課題を解決するための人材育成を目的に、企業・学生・教員が共創し、新たな価値を創造する。2025年5月に新たにミズノが加盟した。