第19回アジア太平洋情報オリンピック(APIO 2025)が、2025年5月17日~18日にオンラインで開かれ、日本代表の高校生6人全員がメダルを獲得した。6人のうち、1人が金メダル、3人が銀メダル、2人が銅メダルを手にした。
アジア太平洋情報オリンピック(APIO)は、アジア太平洋に位置する国・地域が交互にホストとなって開催する国際情報オリンピックに準じた地域大会。2日間の競技期間の中で、各国1日5時間の枠を選択して3問を解答。与えられた課題に対するアルゴリズムを設計し、プログラムとして適切に実装することが求められる。
第19回アジア太平洋情報オリンピックは、ウズベキスタンを主催国として5月17日~18日にオンラインで開かれ、34か国・地域から216人が参加した。日本からは24人の高校生らが参加し、成績上位6人までが代表選手とみなされた。競技の結果、各国代表選手の成績上位およそ12分の1に金メダル、12分の2に銀メダル、12分の3に銅メダルが与えられた。
日本代表6人のうち、金メダルは筑波大学附属駒場高校3年の太田克樹さんが獲得。銀メダルは、開成高校3年の坂山航大さん、東京都立日比谷高校3年の山本拓歩さん、筑波大学附属駒場高校2年の筧敬介さん、銅メダルは栄光学園高校2年の辛嶋嶺さん、神奈川大学附属高校1年の平澤由埜さんが受賞した。
文部科学省は今回の成績を踏まえ、6人全員に文部科学大臣特別賞を贈ることを決め、5月30日にWebサイトで発表した。
アジア太平洋情報オリンピックは、新型コロナウイルス感染症が拡大した2021年以降完全オンラインで開催。日本は選手の自宅や学校などから参加できたが、今回から以前の開催方式に戻され、正式参加とみなされるためには、監視員がいる会場からの参加が必要とされた。日本は東京会場(日本大学文理学部)をメイン会場として実施した。