国際経済オリンピック(IEO)が2025年7月20日からアゼルバイジャンの首都バクーにて開催され、日本代表として参加した高校生5人のうち、2人が初の銀メダル、3人が銅メダルを獲得した。
国際経済オリンピック(IEO)は、2018年から始まった、1年に1度開催される、高校生が経済学、ビジネス、金融の知識を競う国際大会。国際数学オリンピックなどと同じ国際科学オリンピックの1つであり、日本代表は、2023年より金融知力普及協会を日本代表派遣機関として毎年5人の高校生を派遣している。筆記試験のほかに団体戦のビジネスケースのプレゼンテーションも行われるのが特徴で、いずれの種目も英語で行われるため、経済学の知識のみならず、英語やプレゼンテーションスキルも求められる大会となっている。
今大会「国際経済オリンピック2025 アゼルバイジャン・バクー大会」は、7月20日から開催。経済学(択一解答と小論文)、金融リテラシー(択一解答)、ビジネスケーススタディ(団体戦のプレゼンテーション)の3種目で競われた。
閉会式は7月28日に行われ、日本代表5人のうち、小川琳太郎さん(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 3年)と増島楷さん(The Loomis Chaffee School 2年)が、日本代表として初となる銀メダルを獲得した。また、岡本理那さん(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 3年)、冨田哲志さん(芝高等学校 3年)、早川惺さん(筑波大学附属駒場高等学校 3年)が銅メダルを獲得。日本代表全員がメダル獲得という快挙を成し遂げた。
国別団体成績では、53か国中14位となり、過去最高順位を達成した(2023年のギリシャ大会は31位、2024年の香港大会は39位)。また、団体戦となるビジネスケースでは、決勝プレゼンへの進出は逃したが10位となり、これも過去最高の成績を残した。