夏休みに入り、子供のスマートフォンやタブレットの利用時間が増える季節となった。便利なオンラインツールは、学習や娯楽に欠かせないものとなっているが、同時に新たな危険も潜んでいる。
現代のネット社会では、スマートフォンやパソコンで、メッセージのやり取りから支払い、資産運用まで、さまざまなことができるようになった。しかし、この利便性の裏で、個人情報を狙う詐欺や不正アクセスが急増し、その手法も巧妙化している。
特に深刻なのは、家族や公共機関職員を装った特殊詐欺や、フィッシング詐欺の被害である。2025年前半だけでも、オンライン証券口座の不正利用による被害が約5,710億円にあがっている。犯罪グループは日々新たな手法を生み出しており、個人での対策が追いつかない状況となっている。特に注意が必要なのは以下のような事例は、
・なりすましメッセージによる個人情報の詐取
・危険なアプリのインストールによるウイルス感染
・不適切なサイトへのアクセス
・オンラインショッピングでの詐欺被害
・迷惑電話やボイスフィッシング詐欺
このような状況を踏まえ、デジタルアーツ株式会社は8月1日より、新しい個人向けセキュリティ製品「i-フィルター 10」を発売する。本製品は、危険サイトへのアクセスブロックや不審な電話着信の警告表示、位置情報確認機能など、家族全員の安全を見守る機能を搭載している。
安全が確認されたサイトのみにアクセスを許可する「ホワイト運用」方式は約8年前に法人や学校向けに提供を開始し、現在では約1,380万人が利用している実績がある。従来の危険サイトをブロックする方式では防ぎきれなかった新しい脅威からも、家族を守ることが可能となっている。
「i-フィルター 10」は、Android、iOS、Windowsに対応しており、1ライセンスあたり月額500円(税込550円)で提供される。
デジタル社会では、スマートフォンを持つだけで誰もが被害者になりうる時代である。特に長期休暇中は、家族でインターネットの安全な使い方について話し合い、適切な対策を講じることが重要となっている。セキュリティ対策ソフトの導入も、安全なネット利用を実現する有効な手段の1つとなるだろう。