【大学受験2025】東大、学校推薦型87人合格…女子比率は過去最高

 代々木ゼミナールは、2025年度(令和7年度)の東京大学の入試データをWebサイトに公開している。学校推薦型選抜の最終合格者数は87人で、前年度(2024年度)より4人減少。募集予定数の100人は下回ったものの、合格者の女子比率は過去最高となった。

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学校推薦型学部別志願者数・合格者数
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 代々木ゼミナールは、2025年度(令和7年度)の東京大学の入試データをWebサイトに公開している。学校推薦型選抜の最終合格者数は87人で、前年度(2024年度)より4人減少。募集予定数の100人は下回ったものの、合格者の女子比率は過去最高となった。

 入試データは、おもな国公立大学と私立大学の入試状況を掲載したもの。志願者数と志願倍率、第1段階選抜の合格最低点、最終合格者の合格最低点、男女別割合などを大学別でまとめている(項目の内容は大学により異なる)。

 10回目の実施となった東京大学の2025年度学校推薦型選抜の実施状況をみると、志願者数245人のうち第1次合格者数は179人で、過去2番目に多い人数となった。最終合格者数は87人で、前年度より4人減少。全体では予定の募集人員100人程度を下回っており、これまでと同様、学校推薦型入試でふさわしい学生を選抜した結果と考えられる。

 各学部・学科の状況をみると、志願状況、合格率、定員充足率などについて差がみられる。全体の合格率は35.5%だが、志願倍率の高い教養学部は全10回とも合格率が低い傾向にあり、今回の合格率はもっとも低い12.5%だった。一方もっとも合格率が高いのは薬学部で80.0%。定員充足率も予定の募集人員に満たない学部・学科が多いが、2024年度は4学部(法・教育・工・理)、2025年度は3学部(法・教育・医-健康)で予定の募集人員を満たしている。

 合格者の男女別内訳では、2025年度合格者中の女子比率は49.4%と過去最高となった。東京大学では、1校からの推薦人数は4人まで、男女は各3人まで(男子校・女子校の最大推薦人数は3人)という規定があるため、合格者の女子割合が一般選抜よりも高くなっていると考えられる。合格者の女子割合の向上に関して、大学からは「非常に望ましいことであり、その背景はこれから分析したい」と前向きなコメントが寄せられている。各学部の女子比率として、教育学部と医学部健康総合科学科は100%、法学部は80.0%と高い傾向にある。一方、工学部は24.1%で依然として低いままとなっている。

 なお、2025年度入試より学校推薦型選抜に出願できるのは1浪までとなったが、もとより2浪以上の合格者は少ない状況が続いていたため、この変更による影響は特にみられなかった。

《畑山望》

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