E判定からの逆転劇! 明治大学合格までの挑戦と成長

 模試での「E判定」は合格可能性20%以下を示している。しかし、そんな厳しい判定を受けながらも、最後まで諦めずに挑戦し、見事に合格を勝ち取った学生も少なくない。「E判定」でも最後まで諦めず、明治大学に逆転合格を果たした3名の学生による座談会を行った。

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E判定からの逆転劇! 明治大学合格までの挑戦と成長
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 模試での「E判定」は合格可能性20%以下を示している。しかし、そんな厳しい判定を受けながらも、最後まで諦めずに挑戦し、見事に合格を勝ち取った学生も少なくない。「E判定」でも最後まで諦めず、明治大学に逆転合格を果たした「E判定からの逆転劇」とは…?

 厳しい判定が続いても、どのように気持ちを切り替えて最後まで走り抜き、合格を手にしたのか。逆転合格の経験が、今の大学生活にどう生かされているのかを、明治大学の3名の学生に語ってもらった。

座談会に参加した学生

ハナさん:東京都出身、農学部農学科3年。全学部統一入試で合格。

マナさん:広島県出身、国際日本学部国際日本学科2年。学部別入試で合格。

ミヅキさん:神奈川県出身、総合数理学部ネットワークデザイン学科1年。全学部統一入試で合格。


E判定でも、自分を信じて進み続けた

志望理由は「好きなこと」と「将来につながる学び」

--明治大学を志望した理由を教えてください。

ハナさん:農学部農学科で学びたかったからです。祖父母の家に畑があったため、小さい頃から植物や自然に親しんでいました。高校時代も生物の授業が大好きで、明治大学のオープンキャンパスに参加した際、ここでなら私の好きなことが学べると感じました。

マナさん:私は国際交流に興味があり、英語学習が充実している明治大学の国際日本学部に関心をもちました。この学部のポリシーは「世界に日本文化を発信できる人材の育成」だと思います。日本のポップカルチャーや伝統文化など学べる分野が多岐にわたるため、将来どのような道に進んでも生かせると思いました。

ミヅキさん:エンジニアの両親を見ていて、最先端技術を使ってお客様の課題を解決する仕事は素敵だなと思っていました。総合数理学部ネットワークデザイン学科は最先端の情報技術を学べる点が魅力的で、オープンキャンパスへの参加経験から「絶対にここで学びたい」と思い、第一志望にしました。

E判定でも大丈夫。自分を信じて進み続けた

--受験期、厳しい判定を受けたのはいつごろでしたか? そのときの気持ちや、周囲の反応などを教えてください。

ハナさん:高校3年生の5月ごろに受けた共通テスト模試がE判定でした。当時は部活もやっており、まだ本格的に受験勉強に取り組めていなかったので、自分でも「こんなものかな」と思っていましたし、学校の先生からも「E判定でも大丈夫だよ」と言われて気持ちが楽になりました。

 6月頃から高校の自習室に通うようになると勉強仲間が増え、「みんなで頑張ろう」と励ましあいながら元気をもらっていました。周りの人の応援はとても大きかったです。

マナさん:私は最後の模試までずっとE判定でした。「志望校を変えたほうがいいのでは」と言われたこともありましたが、「最後まで諦めずに頑張ろう」と決めていました。というのも、赤本で過去問を解いて、模試と入試問題はまったく違うスタイルだと感じていたからです。ですから、赤本には思い入れが強く、今でも大切に保管しています。

 私はバスケットボール部でキャプテンを務めていたのですが、「将来の夢のために明治大学に行く」という目標ができたことをきっかけに、キャプテンを辞めて受験に集中することを決断しました。背中を押してくれた仲間、親や塾の先生をはじめ、応援してくれた人たちの存在は大きく、支えてくれる人を思う気持ちが、自分を強くしてくれたと思います。

ミヅキさん:マナさんと同じで、私も模試はずっとE判定でした。親から「大丈夫?」と心配される時期もありましたが、私のことを信じて応援してくれていました。

 私は他大学の附属高校に通っており、エスカレーター式に進学する選択肢もあったので、E判定が続くと受験するかどうか迷った時期もありました。ですが、先に自己推薦入試で明治大学に合格した友人が一緒に勉強してくれ、「最後まで頑張って、周りの期待に応えたい」という気持ちのほうが強かったです。塾の先生には「ほかの大学も受けたほうがいい」と言われましたが、それも「合格して驚かせたい」というモチベーションに変えました。

--やる気を保つために勉強や生活でどのような工夫をしていましたか?

ミヅキさん:私は数学が好きだったので、寝る前に机の上に数学のテキストを開いておいて、朝起きたらまずは数学に取りかかれるようにしていました。得意な科目に取り組むことで、勉強モードに切り替えられたと思います。一方で、私は集中力が長く続かないので、場所を変えながら勉強していました。学校で勉強して、その後電車で塾へ行き、夜10時まで勉強して帰るという日々を送っていました。

 また、モチベーション維持のためにスマホアプリを使って勉強時間を記録していました。可視化することで「今日はこれだけしかやっていない」と焦りが生まれ、自然と勉強に向かうようになりました。ただ、スマホが手元にあるとつい触ってしまうので、塾では預けるなどの工夫もしていました。

マナさん:私は英語が好きだったので、朝に英単語を覚えることが1日のスタートになっていました。夜には同じ単語を復習して、記憶を定着させていました。

 やる気を保つためには、2つのことを意識していました。1つ目は、お風呂に入っているときに「今日は何を勉強したかな」と振り返ること。そして2つ目は、勉強を楽しむことです。行きたい大学に合格するために努力している時間が好きでしたし、「楽しい」と思えないと続かないので、意識的に楽しむようにしていました。リフレッシュしたいときは、教科を変えたり、散歩したりして気分転換していました。

ハナさん:私はミヅキさん、マナさんとは逆で、朝一番は苦手なことに取り組むようにしていました。英語のリスニングが苦手だったので、起きたら15分ほど英語を聞くようにしていました。それ以外はあまりルーティンを作らず、その日の気分で勉強内容を決めていました。

 また、私は朝から夕方にかけての時間帯に集中できるタイプなので、その時間はスマホを見ないようにしていました。その代わり、夜寝る前の30分~1時間ほどは、好きな動画などを観てリフレッシュしていました。基本的に学校の自習室か自宅で勉強していましたが、休日など、気分転換したいときは図書館に行くこともありました。

ハナさん(東京都出身、農学部農学科3年。全学部統一入試で合格)

--「ここがターニングポイントだった」と思う瞬間はありますか?

ハナさん:部活を引退した高校3年生の夏、本格的に受験勉強を始めた時期です。夏の間に基礎からしっかり固め直すことができたのが良かったと思います。焦らず土台を整えたことが、合格につながったと感じています。

マナさん:私は高校3年生の9月頃に英語がスランプに陥り、長文がまったく読めなくなってしまいました。その時期は本当に辛かったのですが、思い切って基礎に戻ってやり直したら、自然と読めるようになりました。そこから流れが変わったかなと思います。

ミヅキさん:共通テストが終わった直後、気持ちが落ち込み、一時的に勉強の手が止まってしまいました。そんな時、塾や図書館に足を運んでみると「頑張っていない人なんていない」と気付き、「ここでやめたら、これまで努力してきた自分に失礼だ」と、気持ちを立て直すことができました。あの瞬間が、自分にとってのターニングポイントだったと思います。

試験前後の不安、そして合格の瞬間は⁉

--年明けの受験直前期から、試験当日はどのように過ごしましたか?

ハナさん:本番のテスト形式に慣れるために、「何時に起きて、何時からどの教科をやるか」など、できるだけ当日のリズムに体を合わせるようにしていました。

マナさん:私も同じでした。私は休憩時間の取り方や、当日食べる食事まで、本番を想定して行動していました。

マナさん(広島県出身、国際日本学部国際日本学科2年。学部別入試で合格)

ミヅキさん:私は最後まで走り切るためにメンタルを維持することを意識していました。午前中は高校の図書館で勉強し、午後は塾に行くという習慣を続け、一緒に頑張っている仲間の存在を感じたり、少し話したりすることで気持ちを保ちながら、メリハリをつけて過ごすとともにリフレッシュする時間も大切にしていました。

--試験後から合格発表までの間、どんな気持ちでしたか? 不安や期待、周囲との関わりなど、心の動きを振り返ってみてください。

マナさん:私は母と2人で東京へ受験しに来たのですが、緊張している私に母が「楽しんでおいで」と声をかけてくれました。おかげで試験会場では「これは自分の力を発揮するチャンス。一期一会の入試を楽しもう」と前向きな気持ちで臨むことができました。ただ、試験が終わったあとは力尽きて、家でゴロゴロしながら過ごしていました。

 手応えがあった他大学の不合格が先にわかり、明治大学も半分は諦めていたのですが、合格発表を見た瞬間は嬉しくて、叫びながら飛び跳ねて、姉と一緒に号泣しました。

ハナさん:実は私は合格発表の時間を勘違いしていたんです。発表時間になっても勉強をしていたので、母は「何も言わないから、不合格だったんだ」と思ったようで、気を遣って外出してしまいました(笑)。その後、勘違いに気付いて確認したら合格していて、思わずひとりでガッツポーズをしました。母の帰宅後に報告すると、私以上に喜んでくれました。

ミヅキさん:私は全学部統一入試のあとに、学部別入試も受ける予定でした。全学部統一入試で手応えを感じられず、「勉強を続けないといけない」と思いながらも、燃え尽きてしまって、2日間くらいは塾でただ座っているだけでした。なので、全学部統一入試の発表で「合格」の文字を見た瞬間は夢のようで信じられませんでした。オンライン会議中だった父にジェスチャーで合格を伝えると、父は会議を中断してくれて、一緒にハイタッチをして大喜びしました。

ミヅキさん(神奈川県出身、総合数理学部ネットワークデザイン学科1年。全学部統一入試で合格)

諦めずに頑張ったから、今がある

--この逆転合格の経験は、今の生活にどのように生きていますか?

マナさん:困難な状況でも楽しむ力がついたと思います。入学後、新しい環境で緊張することも多かったのですが、受験を乗り越えた経験があるからこそ、どのような場でも「楽しもう」と思えるようになりました。受験を乗り越えたことで、高校時代の姿からは想像ができないほど、性格が前向きに変わったと思います。

ハナさん:1つのことに集中して取り組む力がつきました。また、何かあっても「なんとかなる」と楽観的に考えられるようになったと思います。勉強面では、受験で学んだ生物の基礎知識があるからこそ、大学ではより発展的な内容を楽しんで学べていると感じます。

ミヅキさん:受験期は「人生でいちばんつらい時期だ」と思うほど大変でしたが、それを乗り越えられた経験は大きな自信につながりました。受験勉強で培った基礎学力は、今の大学での学びにも生きています。

学びを深めて、活躍できる人になりたい

--これからの大学生活と、将来の目標について教えてください。

ミヅキさん:色々なことに挑戦する4年間にしたいです。将来は技術者として活躍できるように、学部での授業や、所属するプログラミングサークルでの活動を通じて、広く深く学んでいきたいと思っています。

ハナさん:大学ではたくさんの植物に触れてきたので、卒業後も植物に関わっていきたいと考えています。興味をもって学んだことを、社会の中でどう生かしていけるのか、これから探っていきたいと思います。

マナさん:大学では、学問だけでなく、人との出会いにも恵まれました。そうした学びや出会いを糧に、残りの学生生活では実践的な英語をさらに磨き、将来はエンタメ分野で世界を舞台に活躍したいと思っています。

--受験生へのメッセージをお願いします。

ハナさん:受験勉強では、つらいことや落ち込むこともあると思いますが、日々の小さな積み重ねが本番での大きな自信につながります。自分を信じて、毎日少しずつ努力を重ねていってください。

マナさん:最後まで諦めず、そして「楽しむこと」を忘れずに頑張ってください。受験期に本気で努力した経験は、きっとその後の人生を支えてくれます。

ミヅキさん:私はE判定しか取れなかったけれど、最後まで諦めずに頑張った結果、合格できました。1年間はあっという間です。受験も青春の一部だと思って、最後まで全力で走り抜けてください。


 E判定からの逆転合格を果たした3人に共通していたのは、「自分を信じて努力を重ねたこと」「支えてくれた人への感謝の気持ち」だった。憧れの大学で新たな学びと出会いを楽しむ彼女たちの姿には、苦しみを喜びに変えた人だけがもつ静かな自信がにじんでいるように感じた。

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《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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