国際地理オリンピック、灘高生が銀メダルを獲得

 第21回国際地理オリンピックが、2025年7月27日から31日までタイ・バンコクで開かれた。日本代表として高校生4人が出場し、このうち1人が銀メダルを獲得した。

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第21回国際地理オリンピック
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 第21回国際地理オリンピックが、2025年7月27日から31日までタイ・バンコクで開かれた。日本代表として高校生4人が出場し、このうち1人が銀メダルを獲得した。

 国際地理オリンピックは、1965年にエストニアの大学生が企画した「環バルト海地理競技会」をルーツとする。第1回大会は1996年にオランダで開催。日本は、2008年から参加を開始し、毎年4人の選手を派遣している。

 試験は、地理的な事象や地域の課題に答える「記述式テスト(WRT)」、地図・写真・グラフなどを使って地理的な事象や課題を読み取る「マルチメディアテスト(MMT)」、指定された地域のコースを歩きながら観察する「フィールドワークエクセサイズ(FWE)」の3種目。出題、解答を含め、進行すべてが英語のみで行われる。

 第21回国際地理オリンピックは7月27~31日、タイのバンコクで開催され、47か国・地域から179人が参加した。日本からは、灘高校(兵庫県)3年の井上遥斗さん、広島大学附属福山高等学校(広島県)3年の佐藤大智さん、宮崎県立宮崎西高等学校(宮崎県)3年の日高洸城さん、ラ・サール高等学校(鹿児島県)3年の山中公裕さんの4人が参加。井上さんが銀メダルを受賞した。

 今回の成績を踏まえ、文部科学省は8月4日、銀メダルを獲得した井上さんに文部科学大臣表彰、そのほかの3人に文部科学大臣特別賞を贈呈すると発表した。

 次回の国際地理オリンピックはトルコ・イスタンブールで開催予定。代表選手選考を兼ねた「第20回科学地理オリンピック日本選手権」の1次選抜試験は、2025年12月13日にオンラインで実施する。内容はマルチメディアテスト。問題の約2割は英語による出題で、紙媒体の辞書のみ持ち込みできる。募集期間は、9月1日~11月15日。詳細は国際地理オリンピック日本委員会のWebサイトで公開される。

《奥山直美》

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