イー・ラーニング研究所は2025年6月、小学生の子供がいる親世代を対象に「自由研究・探究活動と家庭の関わり方に関する意識調査」を実施した。その結果、9割以上の親が自由研究・探究学習のテーマを選ぶ際に「子供の興味関心」を重視していることがわかった。また、多くの親が子供の自主性を尊重し、家庭でのサポートは「進め方のアドバイス」に留めるべきだと回答している。
子供がいる親世代に「子供の自由研究・探究学習について、どのように感じていますか?」と尋ねたところ、約6割が「子供の自習学習の良い機会になっている」(262)、半数以上が「学ぶ楽しさを体験できる」(232)と回答した。この結果から、子供の自由研究・探究学習を肯定的にとらえている親が多いことがわかった。また、「子供の自由研究・探究学習をどのように進めるべきだと思いますか?」と尋ねると、7割以上が「自分でテーマを決めて進めるべき」(332)と考えていることが判明した。子供の自由研究・探究学習について、子供たちが自主的に自身の興味に合わせ学ぶ良い機会であると捉えている親が多いことがわかった。
「子供が自由研究・探究学習のテーマを選ぶ際に、重視してほしいポイントは何ですか?」の問いでは「子供の興味関心」(417)との回答がもっとも多く9割以上、ついで「取組みやすさ」(229)との回答が半数以上となった。また、「自由研究・探究学習を通じて、子供に身に付けてほしい力は何ですか」と問いかけると約9割以上が「自ら考える力」(410)と回答し、約7割が「最後までやり切る力」(317)、「探究心」(314)と回答する結果になった。このような結果から多くの親が子供自身の興味関心がある分野での自由研究を通して、自走力を身に付けてほしいと考えることがうかがえる。
「子供の自由研究・探究学習において、家庭ではどのようなサポートをすべきだと思いますか?」との問いに対して、7割以上が「調べ方・進め方のアドバイスをする」(309)と回答し、もっとも多かった。基本的には、子供たち自身で考えさせて進めたいと考えている親が多いことがうかがえる。
また、「自由研究・探究学習をより良いものにするために学校・地域に期待するサポートは何ですか?」との問いでは、「地域施設や企業との連携」(305)の回答がもっとも多く、ついで「自由研究の発表会の開催」(204)となった。
「自由研究・探究学習の学びにおける「学校」と「家庭」、それぞれのサポートはどのようにあるべきだと思いますか」という問いに対しては、7割以上が「子供自身の主体性に任せたい」(317)と回答し、ついで約1割「学校が主導し、家庭は補助的なサポート」(45)をすべきと回答した。この結果から、大多数の親は、基本的には子供の自走力を育てるためにも子供主体で進めていくべきと考えていることがわかった。
◆調査概要
調査対象:子供をもつ親、親族に子供がいる方
回答者:計450人
調査方法:紙回答
調査時期: 2025年6月4日(水)~2025年6月23日(月)