アジア太平洋数学オリンピック、37か国中5位…金1・銀2・銅4名

 文部科学省は2025年8月8日、オンラインで開催された第37回アジア太平洋数学オリンピックにおいて、日本の選手が金賞1名、銀賞2名、銅賞4名受賞したと発表した。

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 文部科学省は2025年8月8日、オンラインで開催された第37回アジア太平洋数学オリンピックにおいて、日本の選手が金賞1名、銀賞2名、銅賞4名受賞したと発表した。さらに、これらの選手には文部科学大臣特別賞が授与されることも決定した。

 アジア太平洋数学オリンピックは、1989年に始まり、2025年はブラジルを主催国としてオンラインで実施された。日本は2005年からこの大会に参加しており、2025年は37か国・地域から335名が参加した。日本の選手は、金賞1名、銀賞2名、銅賞4名が受賞し、国別順位では5位となった。

 金賞を受賞したのは、長野県松本深志高等学校3年の狩野慧志さん。銀賞は、筑波大学附属駒場高等学校2年の鈴木雄智さんと、聖光学院高等学校3年の篠原貴生さんが受賞した。銅賞は、ラ・サール高等学校2年の濵川慎次郎さん、帝塚山学院泉ヶ丘高等学校3年の若杉直音さん、灘高等学校3年の安齋一畝さん、灘高等学校1年の安藤匠吾さんが受賞した。

 文部科学省は、科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しており、今回の受賞もその一環である。アジア太平洋数学オリンピックは、参加国がそれぞれ自国で会場を用意して行うコンテストで、日本では毎年3月の第2火曜日に実施されている。

 この大会の参加資格は、大学(または同等の高等教育機関)に正式に入学しておらず、大会の年の7月1日に20歳未満である必要がある。出題内容はおおむね国際数学オリンピックに準じており、5問題を4時間で解く形式となっている。

 日本の代表選手は、数学オリンピック財団によって選抜されており、同財団は1988年から国際数学オリンピックへの派遣事業を行っている。財団は2013年から内閣府所管の数学オリンピック財団として活動しており、毎年、国際数学オリンピックへの日本代表選手を選抜している。

《吹野准》

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