保護者300人に聞いた中学受験…買ってよかったものダントツ1位は？

　リセマムは2025年7月2日から8月4日にかけて、中学生以上のお子様をもつ保護者を対象に中学受験に関するアンケートをインターネットで実施し、327名から有効回答を得た。回答者の居住地は首都圏（東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県）が76％、関西圏（大阪府・京都府・兵庫県・奈良県）が12％、東海圏（愛知県・三重県）が3％と、首都圏在住者がその多くを占めた。

　首都圏模試センターの推定では、首都圏の2025年における私立・国立の中学受験者総数は5万2,300名（前年比99.8％）と過去40年で3番目の受験者数の多さとなり、受験率は18.10％と、過去2番目の高さとなっている*。

　少子化が進む中、過熱が続く中学受験。編集部では、今回のアンケートから見えてきたリアルを掘り下げていきたい。

　*出典:首都圏模試センター「1998～2025年入試までの受験者数の推移（私立・国立中学校）【2025.2.17ほぼ確定版】」

中学受験で5人に1人が「買ってよかった」ものとは

　本アンケートの回答者の中で、中学受験を「した」と回答したのは306名で、全体の94％にのぼった。アンケートで「中学受験で買ってよかったものを教えてください」とたずねたところ、圧倒的に多かったのは「プリンター・コピー機」という回答で全体の22％、約5人に1人にあたる。

・プリンタ複合機は必須。特に過去問対策時期に問題や答案用紙を実践回数分用意するためフル活用した。

・プリンタを購入したのが小6の5月。もっと早く買っておいても良かったと思う。

・塾の教材を復習用にコピーするため、A4サイズでは収まりきらず、A3対応のプリンタを購入した。

　リセマムが実施した保護者インタビューでも、中学受験では塾の教材やプリント、過去問などのコピーやスキャンを行う場面が多く、A4対応のプリンタでは対応できないため、A3対応のプリンタを購入し、とても重宝したという声があがった。

【中学受験・保護者座談会】A3プリンタは合格のマストバイアイテム | リセマムPR

　中学受験には欠かせないツールといわれるプリンタ。「プリンタは自宅にもあった方が良いの？」「プリンタを買うならA4？それともA3対応？」など、プリンタ購入に悩まれているご家庭必見。自宅でプリンタを活用し、お子さんを合格に導いた4名の保護者にインタビュー。どんなメリットがあったのか話を聞いた。

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夏休み明けから始まる過去問対策に大活躍

　夏休み明けは、6年生にとって過去問を解き始める時期だ。問題と解答用紙を印刷する役割は親が担うケースが多いが、解答用紙は実寸大に印刷することで本番に近い環境が作れる。過去問はインターネット上からダウンロードしたものをプリンタから印刷し、解答用紙は書店で購入した過去問集から原寸大にコピーするなど、秋以降はプリンタの出番が一気に増えてくる。

　また、間違えた問題をコピーしてノートに貼り、弱点を補強したり、併願校を検討する際、インターネット上から気になる学校の問題をダウンロードして印刷し、傾向を分析したり、自宅にプリンタがあるだけで親の労力が大きく軽減されることは間違いなさそうだ。

「買ってよかったもの」その他の活用法は…

　ちなみに「買ってよかったもの」の第2位はタイマー、第3位はホワイトボードと学習マンガという結果だった。

　タイマーについては、過去問を解くときに重宝したという声が多かったが、低学年のうちから勉強を毎日の習慣に組み込むための有力アイテムでもある。長時間勉強に集中することができない子供にとって、ゲームのステージをクリアしていくような感覚で取り組める環境づくりに役立つ。勉強と遊びのメリハリがつけやすくなるだろう。