【高校受験2027】熊本県立高入試「一本化」見送り

 2025年9月22日の熊本県議会で越猪浩樹教育長は、2027年度(令和9年度)熊本県立高校入試から前期・後期を一本化すると予告していた新入試制度の実施見送りを明らかにした。

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熊本県議会 本会議 代表質問のようす
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 2025年9月22日の熊本県議会で越猪浩樹教育長は、2027年度(令和9年度)熊本県立高校入試から前期・後期を一本化すると予告していた新入試制度の実施見送りを明らかにした。

 現在、熊本県の高校入試制度は、前期(特色)選抜と後期(一般)選抜の2つの選抜があり、両選抜を一本化する新制度については、2027年度(令和9年度)入学者選抜から実施を予定していた。

 9月22日の熊本県議会では、自由民主党の内野幸喜議員が県立高等学校あり方検討会の提言について、代表質問を行った。越猪浩樹教育長は、「2026年度末から予定していた新入試制度の実施を一旦見送り、現行の制度を当面の間、継続したいと考えている」と発言。「国が検討している新たな高校教育改革の動きが極めて不透明であり、注視したうえで見極める必要がある」と語った。

 制度開始まで残り1年半での方針転換となったが、私立高校授業料の実質無償化に加え、デジタル併願制の検討など、これまでになかった新たな動きが出てきており、内野幸喜議員は「やむを得ない判断だった」とした。一方、もっとも影響を受けることになる現・中学2年生やその保護者に対しては、不安が広がらないよう丁寧な対応を行ってもらいたいと語った。

《川端珠紀》

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