2026年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。
リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。
本記事でご紹介するのは、土浦日本大学中等教育学校。茨城県土浦市にある中高一貫の共学校だ。学校長・堀切浩一先生からのメッセージのほか、進路進学に対する考え方、特色のあるプログラム等を紹介する。
教育方針
「卓越」「公正」「相互依存」の育成
本校では「多様化する世界において格差を乗り越え、国際社会に貢献できる人材の育成」を目指します。生徒には「公正」な精神のもとで「卓越性」を達成すること、互いをリスペクトしながら「相互依存」の関係を構築して主張することを求めています。
生徒には将来はこうありたい、ああしたいという「思い」を強く持ち続け、それを「志」へと高めてもらいたい。自分の可能性をただひたすらに信じて努力する、人間の「思い」は意外にすごい力をもっているものなのです。
また、データ・事実をもとに世界を正しく見る習慣を身に付けるためにも、それは事実であるのかというクリティカルシンキング、事実を読み解く批判的リテラシーを磨くこと、さらには異なった歴史や文化を相互理解し、尊重するために、多角的視点からものごとを見て考えること。それらの習慣を付けるためのグローバル教育を実践してまいります。

進路、進学に対する考え方は?
5年次より本人の希望をもとに文系・理系に分かれ進路指導を行っています。国公立・難関私大へは授業と朝・放課後・夜の課外に加え、1対1での指導も行い綿密なコミュニケーションがあるからこそ、国公立大、難関私立大への進路実現となっているのです。
また、日本大学へは付属推薦制度を使って、希望者のほぼ100%が内部進学することができます。海外大学へは、5年次から海外大学クラスを設置。試験対策だけでなく、複雑な出願準備についても留学指導経験豊富な教員がサポートし、英・米・豪を中心に世界大学ランキング上位校にも合格者を出しています。





「知を広げ、世界とつながる」~リベラルアーツで育む総合力~
個々の卓越性を伸ばすプログラム
同校が力を注ぐリベラルアーツ教育は、教科ごとの知識を単独で終わらせず、総合的な学習や探究活動と結び付けることで、幅広く深い教養を育むのが大きな特徴です。中でも注目すべきは、国内外での研修と連動したリサーチ型の総合学習。生徒たちは現地での体験を通じて多角的な視点を養い、世界各地への理解を深めていきます。
さらに、全学年で模擬国連を実施し、国際社会が直面する課題について主体的に議論。グローバルな問題に対して、自らの言葉で解決策を提案する力を磨きます。こうしたカリキュラムに加え、課外授業やゼミ、部活動といった多彩な学びの場が設けられており、生徒ひとりひとりの興味・関心・個性に応じた学びが実現可能です。
理系インタークラスの拡充
今まで3年時に選抜された「理系インタークラス」ですが、2024年度より1~6学年のすべての学年で設置しました(リベラルアーツクラス3クラス/理系インタークラス2クラス)。リベラルアーツを重視するのは理系インタークラスも変わりません。リベラルアーツに加えて、おもにゼミ活動で科学的な研究を行い、それを生かして他者に貢献する「プロジェクト」を行っていくなど、「教科」「ゼミ」「プロジェクト」を有機的に連関させていきます。




学校概要
所在地:茨城県土浦市小松ヶ丘町4-46
アクセス:JR常磐線「土浦駅」徒歩25分 またはバス7分8方面17路線のスクールバスを運行、つくばエクスプレス線「つくば駅」スクールバス20分
電話番号:029-835-3907(情報入試)