2026年度の中学受験を目指すご家庭では、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。
リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。
本記事でご紹介するのは、淑徳巣鴨中学高等学校。東京都豊島区にある中高一貫の共学校だ。学校長・矢島 勝広先生からのメッセージの他、特色のあるプログラムを紹介する。
校訓
感恩奉仕
創立者・長谷川良信先生は本校を創立する際、根本的な教育理念を「感恩奉仕」という言葉で表されました。
「感恩」は自分を取り巻くすべての存在に“ありがとう”と感謝をする心です。人や物、空気、水などが存在することをあたりまえと考えるのではなく、その“おかげさま”で生かしていただいているのだと気づいてほしいという願いが込めれられています。「奉仕」は、自身が身に付けた知識や能力を、世の為、人の為に生かした生き方をすることです。日頃簡単にできる奉仕は身の回りに溢れています。例えば、毎朝明るい声で“おはよう”と挨拶すること、優しい笑顔や言葉で人に接すること、これらすべてが「奉仕」なのです。
「感恩奉仕」の軸となる「気づき」は、教育活動においても重視しているポイントです。さまざまな「気づきの仕掛け」を通して小さな成功体験を積み重ね、自己肯定感を高めることで、学力・精神力・人間力を磨くことを目指しています。「誰かの役に立ちたい」・「いろいろな知識を吸収したい」・「多様な価値観に触れたい」。こうしたニーズに応え、生徒ひとりひとりのポテンシャルをさらに伸ばすことができるよう、さまざまな取り組みを展開しています。授業・課外活動・行事・表彰制度・サポート体制など、すべてに気づきがあります。
「感恩奉仕」の精神を育みながら、自分の未来の可能性を広げることができるよう、淑徳巣鴨は全力で応援していきます。

進路、進学に対する考え方は?
同校は受験校決定サポートシステム(JKS)という独自の進路指導システムを確立させています。30名以上の先生が意見を出しながら、生徒ひとりひとりの学力や特性、希望や将来のビジョンなどを考慮しながら、最適な受験戦略を立案します。
ひとりひとりに寄り添った、徹底した進路選択サポートを行っています。また、社会とのつながりを作る「スポンサー講座」では、社会の第一線で活動されている企業・団体・個人の方々を招き、年間約20回にもおよぶ講演会や体験学習を実施。この講座は生徒が自身の将来像について考える貴重な契機になっています。


気づきの教育に基づく授業
同校の授業は、生徒がさまざまな疑問や視点に気づくことを重視しています。生徒の「面白い」という感情を刺激し、学びへ向かう原動力としています。
探究型学び…新たな視点に気づく

多様な探究プログラムを通して将来の生き方や働き方を考え、進路選択に対する解像度を高めていきます。

理数教育…学びの奥深さに気づく

さまざまな授業の中で「なぜ?」と疑問に気づく仕掛けを多く用意し、物事を論理的かつ多面的に観察する力や、考え抜く力を培います。曖昧な理解ではなく、問題の本質を的確に捉え、理解する経験を積み重ねます。

グローバル教育…国際的な視野に気づく

週7時間の英語授業(ネイティブ教員による授業が2時間)はもとより、国内外での各種プログラムを用意しています。

学校概要
所在地:東京都豊島区西巣鴨2-22-16
アクセス:都営三田線「西巣鴨駅」A3出口徒歩3分、JR埼京線「板橋駅」東口徒歩10分、各線「池袋駅」東口都営バス8分
電話番号:03-3918-6451
『とっておきの私立中学校2026』Web版をみる