【とっておきの私立中学校2026】江戸川女子中学校…「喜働の精神」で自立した女性をめざす

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、江戸川女子中学校を紹介する。

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【とっておきの私立中学校2026】江戸川女子中学校…「喜働の精神」で自立した女性をめざす
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 2026年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、江戸川女子中学校。東京都江戸川区にある中高一貫の女子校だ。校長・菊池今次先生に建学の精神をお聞きするとともに、校外学習、国際教育等を紹介する。

教養ある堅実な女性の育成

 本校は1931(昭和6)年に創立。創立以来、「教養ある堅実な女性」「自立できる人」の育成を目指してきました。今年で94年目、6年後に創立100年という節目を迎えますが、この建学の精神は先を見据えており、これからも受け継がれていくものと思っています。

 そして、校訓は「誠実」「明朗」「喜働」で、これを教育の3つの柱としています。この校訓は将来、大学に進み、社会人となり、親になっても大切な事柄です。「喜働」は「きどう」と読み、役に立つことを通じて喜びを見出すという創設者・松岡キンの願いが込められた造語です。物事に取り組む時に、学校であれ社会人であれ、自分が与えられた仕事に対して前任者がしたことと同じことをするだけでなく、そこにプラスしてもう少し何か工夫することによって、その仕事がさらに発展的になり、周りの人たちにもそのことがプラスになって作用します。そういったことのできる人となるように過ごしてほしいというのが「喜働の精神」であり、校訓の中でも卒業生がよく覚えていると話すことも多い言葉です。

 授業や学習システムに関しては伝統を守りながら変革も必要と考え、2022年度から従来の65分授業から45分授業と45分+45分の連続授業を使い分けるシステムに切り替え、より生徒たちの集中力を高めるように工夫しています。また、2025年度からは高校の「英語科」の名称を「国際英語科」に変更。より幅広い学びができるようになりました。さらに、2024年には順天堂大学、東邦大学と高大連携に関する協定を締結。授業の聴講や一緒にテーマ学習をすることで、従来の校内学習だけでは得られなかった知識を身に付けて、将来の進路を考える上でのヒントを与える環境作りも行っています。本校はさまざまな形で生徒たちの知識と経験値を高める機会を提供し、自立した学びを応援していきます。

江戸川女子中学校 校長 菊池今次先生
入試イベント

計画性、協調性を育む校外学習

 同校では校外学習を多く行っています。現地集合・現地解散が基本で、班ごとに事前に計画を立て、公共交通機関を利用して、生徒たちだけで目的地に移動します。校外学習を重ねるうちに、事前に計画を立てること、班のメンバーと協力すること、臨機応変に対応することなど、さまざまな力が身に付いていきます。

 1年生では近場で短時間の研修からスタートし、柴又・上野などを見学し、5月には2泊3日の軽井沢宿泊学習に行きます。2年生では横浜・鎌倉見学と、春・夏の2回の農業体験を実施。中3では集大成として3泊4日の関西修学旅行に行きます。修学旅行では2日間が班別行動となり、事前に交通ルートや見どころを調べたうえで見学します。必須で訪れる場所とそれぞれの班の生徒が行きたい場所の両方を回れるように計画を立てますが、移動時間が思っていたより長くかかってしまうなど、予想外の出来事も起こります。そのような場面でも中1から培ってきた経験が生かされ、次は時間に余裕を持たせるなど、臨機応変に対応する力を発揮しているようです。

校外学習のようす

世界を舞台に活躍できる人材を育てる国際コースと国際英語科

 2021年に中学校に国際コースを新設。グローバル社会において多様な価値観や考え方を尊重しつつ、しっかりと自分の意見をもち、それを英語でも主張できる人材を育成しています。個々の英語力に合わせた少人数制・レベル別の授業を展開し、きめ細やかな指導でひとりひとりの力を伸ばします。

 音楽と美術の授業では英語によるイマージョン教育を行い、自然な形で英語に触れることで、さまざまな場面で積極的に英語を使おうという姿勢が身に付きます。中3ではバリ島海外研修に国際コースの生徒が参加。バリヒンドゥ教の哲学に触れ、多様な価値観や文化を体験し、世界で起こっている社会問題を自分事として考える マインドセットを養成します。

 また、高校の「英語科」の名称を2025年度から「国際英語科」に変更。国内のみならず海外大学への進学を目標に英語の時間を多く設け、海外への語学研修を実施することはもちろん、教養を身に付けて、さらに生徒の可能性を伸ばします。「グローバルスタディーズ」の授業では英語で探究活動、プレゼンテーションを行います。高校ではイギリス、オーストラリアへの海外研修や、ニュージーランドへのターム留学、1年留学が用意されており、希望に応じてチャレンジすることが可能です。

高校の「英語科」の名称を2025年度から「国際英語科」に変更。海外大学への進学を目標としている
国際コース

6年間の総仕上げを行う専用棟

 2022年に90周年事業のひとつとして、高3専用の新教室棟・西館が完成。この校舎は高校の最終学年となる高3の専用棟として、学校生活の総仕上げを行うための教育環境を整えています。成人年齢が18歳に引き下げられたこともあり、西館は成人を迎える高3が学校生活の最終学年を送るのにふさわしい校舎をコンセプトとして造られています。

 西館には一般教室、分割教室、自習室、面談室、職員室などがあり、“くつろぎの空間”とされている1階のロビーにはソファーを設置。生徒たちは自習室などで受験勉強に励み、ソファーでは友人と交流したり、くつろいだりして勉強で疲れた頭をリフレッシュさせて、上手にオンとオフの切り換えをしているようです。また、カフェテリアの食事を注文して西館まで運んでもらえたり、自習室が日曜日も開放されていたりなどの配慮もあり、最終学年生にだけ許された特別な空間で、集中して受験勉強に励むことができそうです。

専用棟のロビーの風景
進路指導

学校概要

所在地:東京都江戸川区東小岩5-22-1
アクセス:JR総武線「小岩駅」徒歩10分/京成線「江戸川駅」徒歩15分/バス「南小岩8丁目」徒歩6分
電話番号:03-3659-1241

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《編集部》

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