秋が深まり、冬の訪れを感じるころ。大学受験本番を見据え、勉強に本腰を入れている受験生も多いだろう。志望校の入試会場が自宅から遠い受験生は、宿泊先を探す時期でもある。この記事では、受験に便利な宿選びのポイントや、各旅行会社の「受験生プラン」をまとめ、遠方受験を予定する受験生を応援する。
2025年度Kei-Net特派員アンケートによると、受験生の宿泊先予約は年内に済ませた人が6割以上。もっとも多かったのは1月で3割弱、2月も1割程度だったが、8月以前に宿泊先を抑えておいた人も2割以上みられた。
受験シーズンには、各社で受験生に向けたプランが登場。たとえば、ホテルニューオータニでは、ホテル特製「受験生弁当」やコンシェルジュサービスなど、充実のサポート内容で受験生を応援する「受験生プラン」を提供。電気スタンドや加湿器を用意するなど、自宅から離れた環境でも安心して試験に臨めるようサポートするという。
以下に、各旅行会社のプランと、Kei-Netや各社が提供している宿選びのポイントなどをQ&A形式にまとめた。例年、宿泊予約は1月に集中する。とくに遠方受験の予定がある受験生・保護者には、早めの予約をお勧めする。
旅行サイト比較
JTB
JTBは、特集ページ「受験生におすすめの宿」にて、大学受験のお勧めプランを用意。試験会場にアクセス良好、朝食付き、アーリーチェックインをはじめ、安心して受験に挑めるプランを多数揃えている。「日付・条件」のほか、「大学名」や「最寄り駅」から、近くの宿を検索できる。
日本旅行
日本旅行は、特集ページ「受験生の宿」にて、全国の国公立大学、私立大学に最寄りのホテル旅館を検索できる。特集ページには、受験旅行する場合の持ち物など、チェックリストを掲載し、忘れ物がないか事前にチェックできるようになっている。ほかにも、受験生向けに「JR・新幹線+ホテルパック」「航空+宿泊」の特集あり。
近畿日本ツーリスト
近畿日本ツーリストは、特集ページ「受験生の宿」にて、万全の態勢で試験に臨むためにお勧めの全国各地の周辺ホテルを大特集。大学入学共通テストや前期・中期・後期日程の日付から「日程」を選択後、宿泊エリアを選んで探すことができる。「主要駅」や「大学名」からの検索も可能。首都圏や関西、人気の大学がある都市(広島・秋田・金沢・名古屋・千葉)の宿泊は、受験候補にあがった時点での予約をお勧めしている。
じゃらん
リクルートが運営する旅行情報サイト「じゃらん」は、特集ページ「受験生の宿」にて、試験当日をベストなコンディションで迎えられるよう、受験に便利な宿・ホテルを紹介。「大学名」や「日付」「エリア」「路線図」から検索できる。また、1名から1室利用可能、モーニングコールや専用フロアの利用など受験生に優しいサービスのある受験生応援プランも掲載している。
楽天トラベル
楽天トラベルは、特集ページ「受験生応援!おすすめプラン」にて、加湿器・モーニングコール・会場までの送迎付き・駅チカなど、受験に安心のプランを紹介。飛行機・高速バスなども取扱いがあり、交通手段も同時に予約できる。楽天会員は宿の手配で楽天スーパーポイントも付与される。「エリア」「日付」などから検索可能。
るるぶトラベル
JTBが運営する「るるぶトラベル」は、特集ページ「受験生におすすめの宿」にて、全国各地の試験会場にアクセス良好な宿・ホテルを紹介。「日程」「大学名」「主要駅」からの検索ができる。また、ドーミーイン、アパホテル、東横インなど、お勧めのホテルチェーンの宿泊プラン一覧も掲載している。
受験生の宿Q&A
●受験生におすすめの宿・ホテル選びのポイントは?
試験会場に近く、行きやすい場所だと、朝の通勤ラッシュや乗り換えのストレスが軽減できる。複数の大学を受験する場合には、交通アクセスの良いターミナル駅近くがいいだろう。ホテル近くにコンビニやATMがあると、いざという時に便利。また、学習デスクやスタンドライトの貸し出しの有無、Wi-Fi環境などのサービスを確認すると良い。そのほか、さまざまなプランがある中、「朝食付きプラン」がお勧め。試験当日はしっかり朝ごはんを食べ、集中力を高めて臨もう。2025年度Kei-Net特派員アンケートでも、過半数の受験生が朝食付きプランを予約している。
●試験会場までの距離・所要時間の目安は?
JTBお勧め「ホテルから試験会場まで徒歩10分圏内、電車移動の場合でも乗り継ぎなしで、徒歩も含めて30分以内。複数の大学を受験する場合には、交通アクセスの良いターミナル駅近くのホテル」
近畿日本ツーリストお勧め「公共交通機関にて30~40分前後で向かえるホテルであれば、事前の下見で試験会場への行き方・距離感を確認することにより安心に宿泊できる」など。
●受験生の宿泊に親は付き添う?
慣れない土地であれば、両親が付き添って宿泊するのもあり。前日までに試験会場への道を一緒に下見して、受験当日は受験生のみが会場に向かうケースが多いようだ。
●受験生の宿泊に必要な持ち物は?
受験票、学生証・身分証明書、筆記用具、腕時計(アラームなし)、財布・現金(交通費)、携帯電話、ハンカチ、ティッシュ、マスク、参考書、ノート、眼鏡(コンタクトレンズ)など。そのほか、学校の連絡先、試験会場の地図や防寒着・雨具、体調管理グッズ、常備薬、カイロ、軽食、お守り、着慣れたパジャマなど。