スプリックス教育財団は2025年11月12日、「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」の4回目報告を発表した。CBT形式の計算テストのデータ分析から、前学年の復習範囲を速く正確に解く能力がテスト全体の正答率と強く相関することや、成績層ごとに解答戦略がまったく異なることなどが明らかになった。
GIGAスクール構想の推進にともない、日本の教育現場ではデジタル化が急速に進んでいる。タブレットを用いたデジタル教科書やCBT(Computer-Based Testing)の導入が拡大しており、特にCBTは個々の解答状況を時系列で記録できるため、これまで把握が難しかった解答速度や時間配分といった、テストの解答戦略を詳細に分析することが可能だ。これにより、単なるテストの点数だけでなく、生徒が「どのようにつまずき、どのように問題を解き進めているか」という学習プロセスそのものに焦点を当てることができる。
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