佛教教育学園は2025年11月20日、運営する京都華頂大学と華頂短期大学について、2027年度以降の学生募集を停止すると発表した。18歳人口の減少や女子の共学志向の高まりなど、社会環境の変化を理由に、持続的な運営が困難と判断した。
同学園によると、近年の急激な18歳人口の減少や女子の共学志向の高まりなど、大学を取り巻く社会的環境はきわめて厳しく、ここ数年は入学者が定員を下回る状況が続いていたという。このため、新学部・新学科の設置などあらゆる方策を講じてきたが、今後の持続的な運営を見通すことが困難であると判断し、2025年11月13日に開催した理事会において、2027年度以降の学生募集停止を決定した。
華頂短期大学は1953年に設置され、70年余にわたり地域社会とともに歩んできた。また、京都華頂大学は女子の4年制大学志向の高まりを受け、2011年に設置された。両大学は一貫して仏教精神に基づき女子教育に尽力し、これまでに教育・保育・福祉などの分野へ約3万2,000人を超える卒業生を輩出している。
今後については、すべての在学生が卒業するまでの間、これまでと同様に十分な教育研究の環境を提供。保護者と緊密に連携しながら充実した学生生活を支援し、就職活動や進路確保についても指導体制を維持していくとしている。
なお、同学園が運営する華頂女子高等学校および華頂短期大学附属幼稚園は、両大学の募集停止に関わらず、今後もこれまでと同様に教育活動を継続するという。

