国立西洋美術館は、冬季限定イベント「美術館でクリスマス」を2025年11月26日~12月25日に開催する。期間中は音声ガイド「キュレーターズ・ボイス2025」の無料提供をはじめ、0歳から参加できる美術館プログラムや家族向けの無料イベントを多数実施する。
同イベントは、キリスト教を題材とする西洋美術の作品が豊富な、国立西洋美術館の冬の風物詩。美術鑑賞とあわせてクリスマスの特別な雰囲気を楽しめるよう企画された。前年度好評であった、国立西洋美術館研究員が自ら話す音声ガイド「キュレーターズ・ボイス」は、新たな内容で届け、常設展内で期間中展示している作品や特集コーナーについて解説する。
当日受付のプログラムとしては、「ギャラリートーク」と「ボランティアート」を用意。いずれも無料だが、当日の常設展観覧券が必要となる。ボランティアートは子供から大人まで参加でき、所蔵作品にちなんだ簡単な創作を楽しめるプログラムで、ボランティア・スタッフが企画・運営する。通訳者がいるため手話を使う人も参加できる。会場はワークショップ室で、12月20日と21日の両日に実施される。
また、家族連れに注目されるのが、「BABYといっしょに ゆったりDAY —0歳からの美術館—」プログラム。休館日(12月15日)に実施されるため、小さな子供と一緒に、常設展を気兼ねなく観覧できる。絵本の朗読会も実施予定だ。事前申込制で先着順、参加費は無料となっている。また、クリスマスにちなんだ歌を集めたアカペラのコンサート「みんなのクリスマス・キャロル・コンサート」も事前申込制の無料イベントとして実施される。詳細は国立西洋美術館のWebサイトで確認してほしい。
なお、館内の「CAFÉ すいれん」では、中庭に面した開放的な空間で、ローストビーフコースをはじめ、期間限定(11月26日~12月25日)のオリジナルクリスマスケーキを提供する。ショップでは、国立西洋美術館を題材にした絵本『森のはずれの美術館の話』(国立西洋美術館限定カバー版)をクリスマス仕様の包装で販売。絵本に登場するジョン・エヴァレット・ミレイ『あひるの子』をモチーフにしたぬいぐるみをリボン付きで用意するほか、人気のお菓子もリボンをかけて並べる。
期間中開催の展覧会として、企画展「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」(2025年10月25日~2026年2月15日)、小企画展「物語る黒線たち——デューラー『三大書物』の木版画」(2025年10月25日~2026年2月15日)、「フルーニング美術館・国立西洋美術館所蔵 フランドル聖人伝板絵—100年越しの"再会"」(2025年10月25日~2026年5月10日)が同時開催される。
◆美術館でクリスマス
開催期間:2025年11月26日(水)~2026年12月25日(木)9:30~17:30 ※金・土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
会場:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
常設展観覧料:一般500円、大学生250円

