京都芸術大生が制作参加した万博パビリオン「日本空間デザイン賞」受賞

 京都芸術大学は2025年11月21日、同大の小山薫堂副学長がプロデュースし、学生が制作に参加した大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「EARTH MART」が、日本空間デザイン賞の最高賞「KUKAN OF THE YEAR 2025」を受賞したと発表した。

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日本空間デザイン賞授賞式のようす
日本空間デザイン賞授賞式のようす 全 2 枚 拡大写真

 京都芸術大学は2025年11月21日、同大の小山薫堂副学長がプロデュースし、学生が制作に参加した大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「EARTH MART」が、日本空間デザイン賞の最高賞「KUKAN OF THE YEAR 2025」を受賞したと発表した。学生たちは食をテーマにしたパビリオンに、伝統技法を用いた巨大なオブジェを制作・展示した。

 日本空間デザイン賞は、空間デザインの価値を未来へつなぐために設立された日本最大級のデザインアワード。「EARTH MART」は、11月21日に行われた授賞式で、全13部門の金賞作品の中から最高賞に選出された。

 「EARTH MART」は、食を通して命を考え、自然との循環を体現するパビリオン。京都芸術大学の学生は、伝統的な「ねぶた」の技法で制作した巨大なショッピングカートのオブジェ「いのちのカート」で参加した。この作品は、日本人1人の10年間の食糧消費量を、約11立方メートルというかごの大きさで視覚化したもの。木材や針金、和紙などを使ったねぶたの制作技法は、学生たちが授業を通じて身に付けたものだという。

 同大は、今回の受賞について、学生たちの芸術表現による未来への問いかけが、社会へ確かなインパクトを与えたものとして意義深いとしている。今後も芸術全般にわたる実践的な学びを通じ、それぞれの分野で活躍する創作者の育成に取り組む方針だ。

 京都芸術大学は、通学課程と通信教育課程をあわせ、国内外から2万3,000名を超える学生が集まる日本最大級の私立総合芸術大学。「藝術立国」を教育目標に掲げ、企業や自治体などが抱える課題を学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」を年間100件以上実施するなど、社会との関わりを重視した芸術教育を推進している。

《吹野准》

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