【高校受験2027】京都府立2校が学科再編…田辺は「デザイン科」新設へ

 京都府教育委員会は2025年12月2日、2027年度(令和9年度)入試から、府立田辺高校と府立工業高校の2校で工業系学科を改編すると発表した。府立田辺は、建築からWebまで多様な分野に対応するデザイン科を新設。府立工業は、複数の専門学科を整理し、工業教育の再構築を図る。

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京都府立田辺高校・京都府立工業高校の学科改編
京都府立田辺高校・京都府立工業高校の学科改編 全 2 枚 拡大写真

 京都府教育委員会は2025年12月2日、2027年度(令和9年度)入試から、府立田辺高校と府立工業高校の2校で工業系学科を改編すると発表した。府立田辺は、建築からWebまで多様な分野に対応するデザイン科を新設。府立工業は、複数の専門学科を整理し、工業教育の再構築を図る。

 両校はこれまで府内の産業を支える工業系人材の育成に取り組んできたが、産業社会の変化が加速する中、求められる専門性も多様化している。府教委は、こうした変化に柔軟に対応し、将来の京都を支える人材育成を強化するため、2027年度入試から2校の学科を再編する方針を示した。

 府立田辺高校は、現行の工学探究科を廃止。新たに建築やインテリア、グラフィック、Webなど多様なデザイン分野に対応する「デザイン科」を設置する。さらに2年次からコース選択制を導入。デザイン科には「プロダクトデザインコース」と「ビジュアルデザインコース」の2コースを設ける。

 このほか、現行の機械技術科と電気技術科についても学科名を変更し、2年次からコース制を導入する。機械技術科は「機械科」として、メカニカルエンジニアリングコースとシステムオペレーションコースの2コースを設置。電気技術科は「電気科」として、ロボットテクノロジーコースと電気工学コースの2コースを新設する。

 一方、府立工業高校は、現行の複数学科を「学科群」として募集し、2年次から学科別に分かれて専門性を深める仕組みにあらためる。具体的には、機械テクノロジー科とロボット技術科を「機械系学科群」として募集し、2年次から「機械工学科」と「知能機械科」の2学科に分かれる。環境デザイン科と情報テクノロジー科は「情報系学科群」として募集し、「電子情報科」と「情報工学科」の2学科を置く。現行の電気テクノロジー科については「電気工学科」として募集し、学科選択制は導入しない方針としている。

 新設する学科・コース名はいずれも仮称であり、今後変更の可能性もある。学科再編の最終的な内容は、2026年8月末に公表予定の「令和9年度京都府公立高等学校入学者選抜募集要項」で示される。

《川端珠紀》

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