世界110か国以上で教育・語学に関するリサーチおよび留学支援事業を展開する国際教育機関、イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン(EF)は2025年12月8日、現役海外大学生400名以上が運営する留学メディアコミュニティみんなの留学部との業務連携を開始した。
SNSの普及により、楽しさや成功体験など、魅力的な側面だけが切り取られた「映える留学」のようすが拡散される一方で、実際に直面する課題や葛藤は見えにくく、現実とのギャップに戸惑う若者が増加。特に、語学力への不安、費用や治安、異文化環境でのコミュニケーションなど、実際の課題に触れられる機会は依然として限られているのが現状だという。
そこで、EFとみんなの留学部は「より多くの若者に、等身大で、現実に根ざした留学の価値を伝える」という共通ビジョンのもと、業務提携を締結した。成功だけでなく失敗や葛藤も含めた「リアルな体験」を届けることで、留学前の不安を軽減し、一歩踏み出す後押しをすることを目指す。
プロジェクト第1弾では、留学経験者10名による座談会を実施した。EF東京校で学ぶ留学生に加え、アメリカ・カナダ・イギリスなどへ留学した大学生・社会人が参加し、SNSでは語られにくい、言語の壁、文化の違い、孤独感、生活上のトラブルなど、多様なエピソードが次々と共有された。
当日は、日本と海外の優しさの違いや、留学のいちばんの課題、そして言語習得の本質など多様な意見が出たなかで、全員共通して「困難も含めて学びにつながる」という結果になった。当日の座談会のようすはYouTubeで公開している。
また、今後は、語学・正規留学のセミナーや準備ワークショップなどの合同イベントを定期開催し、みんなの留学部のプラットフォームを活用した情報発信も強化する。さらに、EFの留学アドバイザーと現役海外大学生による「二方向相談体制」を整備し、留学準備ガイド、体験談記事、動画企画など実用的なコンテンツも随時拡充する予定としている。
また提携の一環として、2026年度の留学を検討する人を対象とした「留学フェア」も毎月全国で開催している。最新の留学フェアの日程や概要の詳細はWebサイトで確認できる。
EFは、1965年にスウェーデンで設立された国際教育機関。創業以来、「Education First(教育を第一に)」をモットーに、「教育を通して世界を開く」というミッションのもと、語学教育、留学、学位プログラム、文化交流を通じて、人々が国境を越えて学び、つながることを支援している。世界114か国に拠点を持ち、従業員数は約5万人(うち約半数が講師)。自社運営による50都市以上の直営語学学校を展開し、統一された教育品質のもとで、安心・安全な留学環境を提供している。
一方、みんなの留学部は、海外進学を志す中高生・大学生に向けて「留学の情報と機会格差の是正」を掲げ活動するコミュニティ×メディアの発信を行う団体。「挑戦の機会を創出し、未来の選択肢を広げる」というミッションのもと、海外大学の情報発信、無料留学相談、コミュニティ運営、イベント企画などを通じて、学生が自らのコンフォートゾーンを越えて学び、「留学のその先」の挑戦にもつながる機会を創出している。

