東京都は2025年12月18日、2026年度都内私立高校(全日制)の初年度(入学年度)納付金の状況を公表した。初年度納付金(総額)の平均は、2025年度より2万112円増の100万7,549円。全体の32.2%にあたる75校が値上げした。
初年度納付金とは、授業料、入学金、施設費など、入学年度に納付する金額のこと。都内の私立高校233校を対象に調査した。休校中の学校などは除く。コースなどによって学費が異なる場合は、それぞれ1校として計算している。
2026年度の初年度納付金(総額)の平均額は100万7,549円。前年度(2025年度)と比べて、2万112円(2.0%)増加した。2021年度から6年間の推移をみると、初年度納付金(総額)の平均額は毎年度上昇を続けており、2026年度は初めて100万円を突破。値上げ幅は、2026年度の2.0%がもっとも大きかった。
費目別に平均額をみると、「授業料」が前年度比1万2,234円増の51万2,882円、「入学金」が前年度比288円増の25万4,599円、「施設費」が前年度比1,329円減の3万4,386円、「その他」が前年度比8,408円増の20万5,805円。
なお、初年度納付金には含まれないが、生徒非募集校を除いた延べ218校の「検定料」の平均額は、前年度比389円増の2万3,764円だった。
初年度納付金(総額)を値上げしたのは75校(32.2%)。値上げ率の内訳をみると、「5%以上」が43校(15.5%)を占めている。値上げ額は、明治大学付属世田谷(現・日本学園)の26万6,800円(値上げ率29.1%)、桜美林の14万9,000円(値上げ率17.5%)、錦城の13万4,100円(値上げ率17.2%)の順に高かった。
一方、初年度納付金(総額)を値下げした学校は3校(1.3%)、据え置いた学校は155校(66.5%)。10年以上初年度納付金(総額)を据え置いている学校は15校あり、大妻中野が29年連続、攻玉社が22年連続、雙葉(非募集校)が21年連続など。
初年度納付金がもっとも高い学校は、玉川学園高等部(IBクラス)194万2,300円、ついで国本女子(ダブルディプロマ)157万6,000円、文化学園大学杉並(ダブルディプロマ)156万6,000円。もっとも低い学校は、東洋女子75万2,000円、ついで科学技術学園と駿台学園77万6,000円、東星学園77万6,700円となっている。
各校の学費一覧は、東京都Webサイトで公開しており、学校・学科・コースごとにまとめている。

