高校生ビジネスプランGP…共立女子高「AI漫画アプリ」がグランプリ

 日本政策金融公庫は2026年1月11日、「第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ」の最終審査会を開催した。10組のファイナリストによるプレゼンテーションの結果、共立女子高等学校の「承認欲求girls」による、承認欲求を満たすAI漫画生成アプリがグランプリを受賞した。

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第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ
第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ 全 2 枚 拡大写真

 日本政策金融公庫は2026年1月11日、「第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ」の最終審査会と表彰式を東京大学伊藤謝恩ホールで開催した。10組のファイナリストによるプレゼンテーションの結果、共立女子高等学校の「承認欲求girls」による、承認欲求を満たすAI漫画生成アプリがグランプリを受賞した。

 第13回大会には全国から応募校数639校、応募者数1万4,967名による5,640件のビジネスプランが寄せられ、審査の結果、10組がファイナリストとして最終審査会へ進んだ。当日プレゼンテーションを行ったファイナリストは、青森県立名久井農業高校のチーム「FLORA The IIIrd.」、静岡県立沼津商業高校のチーム「“CO-KO”Japan株式会社」、N高等学校 岐阜キャンパスの片野茉奈加さん、市川高校の那須航さん、共立女子高校のチーム「承認欲求girls」、東京学芸大学附属国際中等教育学校の竹端龍一さん、兵庫県立長田高校の黒阪航平さん、京都市立堀川高校の佐々木悠吏さん、沖縄工業高等専門学校のチーム「ゆがふぁーむ」、阿南工業高等専門学校・東京工業高等専門学校のチーム「CareTalker AI」の10組。

 最終審査の結果、グランプリに選ばれたのは、共立女子高校「承認欲求girls」によるプラン「Admic~承認欲求でコマってるなら、コマにしよう~」。日々の出来事や頑張りを簡単なワードで入力すると、AIが自分を主人公にした漫画を自動生成するアプリ「Admic」を提案した。

 プレゼンテーションでは、「嫌われるもの」と捉えられがちな「承認欲求」の課題をあげ、自分から発信するのではなく、「自分を主人公にした物語」として転換するアイデアを発表した。アプリ「Admic」は、アバターや漫画の絵柄を選び、日記のように内容を入力すると漫画が自動生成される仕組み。1か月継続して利用すると、AIが今までの流れを踏まえて“1巻”としてまとめる設計とした。物語を通じて表すことで、自分や他者を認めやすくする発想をビジネスプランにつなげ、承認欲求を満たすために匿名公開と「いいね」機能も備えつつ、他者比較で落ち込みにくいよう、いいね数は本人にのみ表示するといった工夫も施されている。

 ビジネス視点では、個人フェーズから利用を開始し、法人フェーズ、グローバルフェーズへと段階的に拡大させる構想を示し、利用者数や売り上げ見込みについてもロードマップを示した。自分を物語の主人公にすることで、他者からだけでなく、自己肯定感にもつながるとして、将来的に教育機関への導入や利用拡大を見込むとしている。

 講評では、審査委員長の高橋徳行氏(武蔵大学・学長)が、急速に普及したSNSの利便性とマイナス面に触れたうえで、その負の要素を解決する方法として、日本が高い競争力を持つ「漫画」を活用した点を高く評価した。今後の課題として、ソフト開発や収益構造の詰めは残るとしつつ、より良い事業に仕上げてほしいと期待を寄せた。

 最終審査会のようすは、日本政策金融公庫のYouTube公式チャンネルにて、2026年2月28日まで限定公開されている。

《畑山望》

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