【大学受験】学校生活を犠牲にしない「映像授業×東大合格」新戦略…河合塾マナビス東大専門館開校

 河合塾マナビスは2026年2月14日、東大受験に特化した中高生向け校舎「河合塾マナビス東大専門館」を東京・新宿に開校する。毎年1,000名以上の東大合格者を輩出する河合塾グループから新たに誕生する専門校舎はどのような戦略を掲げているのか。その背景やねらい、独自カリキュラムについて話を聞いた。

教育・受験 高校生
PR
【大学受験】学校生活を犠牲にしない「映像授業×東大合格」新戦略…河合塾マナビス東大専門館開校
【大学受験】学校生活を犠牲にしない「映像授業×東大合格」新戦略…河合塾マナビス東大専門館開校 全 8 枚 拡大写真

 河合塾マナビスは2026年2月14日、東大受験に特化した中高生向け校舎「河合塾マナビス東大専門館」を東京・新宿に開校する。

 毎年1,000名以上の東大合格者を輩出する河合塾グループから、新たに誕生する専門校舎はどのような戦略を掲げているのか。その背景やねらい、独自カリキュラムについて、河合塾マナビス常務取締役 教務部長にして、東大専門館の塾長を自ら務める藤吉俊介氏に話を聞いた。また、特別顧問の河合塾英語科講師 高沢節子氏に、近年の東大2次試験「英語」の出題傾向と対策、親の心構えについて語ってもらった。

高校生活を犠牲にしない、東大合格への新たな選択肢

--東大受験に特化した特別校舎「河合塾マナビス東大専門館」を新宿に開校されます。その背景・ねらいついて教えてください。

 まず背景にあるのは、東大受験生を取り巻く環境が変化していることへの危機感です。特に首都圏では、東大を志望する高校生向けの塾が、学習スタイルや指導方針の面で二極化しているように感じています。

 一方には、東大に余裕をもって合格させるために、高い到達度を目指す学習を重視するタイプがあります。着実な学力向上を図る指導を行う一方で、大量に課させる課題ゆえに、行事や部活動などとの両立に難しさを感じる生徒がいることも事実です。東大合格を目指すあまり、学校生活そのものが犠牲になってしまうケースがあるということです。

 もう一方には、海外でも通用する英語力や学ぶ楽しさを追求するタイプがあります。理念として大変意義深く共感できますが、こうしたアプローチの場合、学習内容そのものについて東大受験とのリンクが薄くなってしまう傾向があると感じています。

河合塾マナビス東大専門館塾長 藤吉俊介氏

 こうした状況の中で私たちは、「河合塾マナビスのノウハウを生かせば、東大受験を見据えた、効果的な学びを進めながら、学校生活を犠牲にしない選択肢を提供できる」と考えました。それが、東大専門館を開校するに至った出発点です。

--河合塾グループの入試分析力について詳しく教えてください。

 河合塾グループは50年以上にわたり入試情報を蓄積しています。東大入試については毎年、受験生の皆さんから約1,000件以上の得点開示データを収集しています。このうち、合格者の方々からは約500件いただいており、これは合格者全体の約6分の1にあたります。母集団の大きさを強みとするこの膨大なデータをもとに、受験生たちから集めた再現答案の数々を各教科の専門講師が徹底的に分析し、合格に必要な学習に的を絞った指導を行っています。

 こうしたデータと分析に基づく強みは、2007年に創業した河合塾マナビスの実績にも表れています。現在、全国300校舎以上を展開する河合塾マナビスは、いわゆる地方の、トップ進学校ではない生徒たちを含め、多くの生徒を東大合格へと導いてきました。

 昨今の東大入試では合格者の約半数が、わずか30校ほどの有名進学校出身者が占めるという、いわば寡占状態にあります。しかし、河合塾マナビスからの東大合格者は、この30校以外の高校に通っていた生徒が大半を占めます。これは、徹底した入試分析をベースに、クオリティの高い映像授業を提供してきた成果だと考えています。さらに、個々の生徒に合わせた戦略を立てる「個別最適化」と「丁寧な指導」が功を奏した結果でもあります。

画像提供:河合塾マナビス

--この20年弱で「河合塾講師による質の高い映像授業×個別最適化した丁寧な指導」という学習スタイルが定着し、東大合格も可能であることが実証されてきたということですね。河合塾マナビスからの東大合格者は有名進学校以外の出身者も多いとのことですが、実際に入試ではどのように得点し、合格を勝ち取っているのでしょうか。

 東大の個別試験は、部分点を積み上げることで合格を目指す試験です。次のように、河合塾の東大得点開示データを分析した成績分布のグラフを見ると、英語や数学だけでなく、理科や地歴で得点を伸ばすことによって合格に近づくことも十分に可能だとわかります。東大受験生の中には、合格ラインを大きく上回る高いレベル設定や英語・数学に偏重した塾の授業編成によって、学校の授業中に内職をせざるを得ないほど両立が難しくなるケースも見られますが、こうした分析や入試の特徴からは、必要な得点源をバランス良く確保する学習が重要であると言えます。

画像提供:河合塾マナビス

 東大専門館の新カリキュラムでは、河合塾グループに蓄積されたデータと河合塾マナビスが培ってきたノウハウを生かし、効率的に東大合格を目指すことができます。これにより、生徒たちを「東大受験のために高校生活を楽しめない」という状況から解放できると考えています。

習熟度に応じて調整可能。置いていかない「超・速習カリキュラム」

--多くの中高一貫校のカリキュラムよりもさらに1年先取りする「超・速習カリキュラム」を基本としつつ、生徒の習熟度に応じて進度が自動調整される「可変型プログラム」を提供されます。具体的にどのようなものなのか教えてください。

 東大入試では、クセの強い問題が出題されることも多く、基礎的な教科書の内容を終えたあと、どれだけ演習に時間を割けるかが合否を分けます。実際、演習に2年かけて仕上げることで優位性が生まれるという分析結果も得られています。マナビス東大専門館では、1年先取りする多くの中高一貫校よりさらに1年早い進度で、2年先取り学習を行う「超・速習カリキュラム」を基本としています。

画像提供:河合塾マナビス

 ただし、集団授業による先取り学習では、途中でつまずき、置いていかれる生徒が出やすいという課題もあります。こうした課題に対して「可変型プログラム」が大きな強みを発揮します。映像授業を活用することにより、生徒ひとりひとりの習熟度に合わせて視聴ペースをこまめに調整することができるため、理解が不十分な箇所を何度でも見返し、必要に応じて進度を柔軟に調整することが可能です。単元ごとの理解度を測るテストも週次・月次で実施し、合格点ラインも設定しています。その点数いかんでは、無理に先へ進まず、映像を見直して復習したり、演習量を増やしたりといった、習得優先の期間を挟むような対応を行います。

 さらに、映像授業と並行して、週1回の対面形式による「演習ゼミ」を実施します。この「演習ゼミ」は、現役の東大生トレーナーが担当し、映像だけではカバーしにくいポイントを中心にフォローします。

 こうした映像授業によるインプットと、対面形式によるアウトプットを組み合わせた独自カリキュラムにより、生徒ひとりひとりの習熟度に応じて進度を柔軟に調整しながら、理解が不十分なまま先に進んでしまうことのない学びを実現します。

東大生トレーナーは、指導者であり進学後を示す存在

--東大生トレーナーが担当する「演習ゼミ」について詳しく教えてください。

 河合塾マナビス東大専門館では、専任の東大生トレーナーがつき、各教科毎週1回、演習授業に近い形式のものを少人数のグループ形式で行います。この時間の目的としては「学力定着」と「応用力養成」そして「競争心への刺激」です。具体的には、まず、映像授業の理解を確認する小テストを行う。さらに応用レベルの問題を同学年の生徒とともにその場で解いていく。こうすることで、「同じ問題」という土俵の中で同世代の生徒たちと競い合う環境が生まれます。なお、学力的にどうしても個別フォローが必要な状況が生まれた場合、グループ型ではなく、個別型で行うことも可能です。

 また、東大生トレーナーからも自分自身の受験経験も交えながら、ポイント解説をしていきますので、「今この時期にどこまでの問題ができているべきか」をリアルに感じられる場にもなると思います。

画像提供:河合塾マナビス

 さらに高1生時からは、実際の入試問題を用いて、同じ空間で競い合いながら取り組む「過去問テストゼミ」も実施します。これは、「演習ゼミ」からさらに一段上がった「競争心への刺激」の場となります。高1から旧帝大の入試問題を、実際の試験さながらの環境で解き、扱う問題を徐々にレベルを上げて高3生になる前には東大の入試問題を扱っていきます。

 ここでも、河合塾グループの入試分析力が非常に生きてきます。過去の入試問題について途中点を1点刻みのレベルで分析しており、その採点基準を用いて採点を行うため、どの科目・分野に課題があるのかといった点まで学力を精密にチェックできます。映像授業や演習ゼミで培ってきた力を実戦形式で確認し、次の学習につなげていけるのです。

入塾時期は中1から高3まで。映像授業は自宅受講も可能

--中学1年生から高校3年生までを入塾対象、特に東大をめざす中高一貫校生、トップ公立高校生を対象としていますが、入塾タイミングに制限はありますか。また、生徒が受けられるサポートには、どのようなものがありますか。

 中学1年生から入塾可能ですし、どの学年であっても入塾できます。中学受験直後の入塾はもちろん、高校進学時、あるいは高3になって不足部分を補う形でも構いません。ただ、東大専門館では通常の河合塾マナビスとは異なり、入塾選抜試験を設定します。これは演習ゼミに参加する生徒の進度と習熟度をある程度揃える必要があるためです。

 映像授業は生徒さんの場面によっては、ご自宅での受講も併用することが可能です。

 生徒からの「自分は解説とは異なる解法で解いたが、この解き方はどうか」「高校で出された難問を解説してほしい」といった質問や相談にも随時対応していきます。面談についても、希望者には随時実施します。保護者会は年2回実施予定で、学年ごとの分析結果など、詳細なデータを開示・説明させていただきます。ご家庭と本人に提供する情報の厚さには自負があります。

東大はチャレンジする人と出会い、自分の可能性を試せる場

--最後に、東大受験に興味がある生徒・保護者にメッセージをお願いします。

 東大の社会的価値が高いことは、今も変わりません。卒業生は、国の各種機関や外資を含めた有力企業、研究の世界など、現在もさまざまな分野で高く評価され、近年は起業して活躍している人も少なくありません。

 そのベースにあるのは、ひとつは、高い論理的思考力。そしてもうひとつは、「自分が努力すれば必ず結果につながる」という自己効力感の圧倒的な高さだと思います。いうまでもなく、これは受験という経験を通して、育まれたものになります。全国各地で高い目標に向かって挑戦してきた同じ年齢の約3,000人の精鋭がいる空間で得られる強烈な刺激は、他の環境ではそうそう得られないものでしょう。東大生になるということは、そこに大きな価値があるのではないでしょうか。

 将来、新しい時代を担う逸材と垣根を越えて過ごせる4年間は、何ものにも代えがたい経験になるでしょう。 かけがえのない仲間と出会える場所として、ぜひ東大を目指してほしいと思います。

【河合塾マナビス 東大専門館 特別顧問 高沢節子 講師】
親世代と違う「東大英語」3つの新常識と保護者の心構え


1.スピーディーな処理能力が求められる
 親世代が受験生だった30年前と比べると、東大英語はかなり変化しています。大問5問構成ですが、設問ベースで見ると10問に相当し、英文の総語数は約3,000語で、親世代が受験したころのおおよそ2倍の分量を読む必要があります。試験時間は120分ですが、リスニング30分とその問いと選択肢に目を通すための7分程度の準備時間を差し引くと、約83分で3,000語を読み、答案を作成することが求められます。 
 かつて「要約を制する者が東大を制する」と言われた時代もありましたが、現在、予想される配点を考えると要約はあくまで10問中の1問にすぎません。リスニングも以前は初歩的な内容でしたが、現在は放送される英文の語数が増加し、選択肢の数も増えています。設問の数が多く、英文量が増加した結果、模試では最後まで解ききれない受験生が続出しています。現在の東大英語は「じっくり考える試験」ではなく、「限られた時間内で素早く、かつ正確に処理する能力が問われる試験」へと変化しているのです。

2.「文法・語法は捨て問」は誤解
 東大は、国立大学としては珍しく、第4問Aで文法・語法を1問独立で出題しています。共通テストでは文法・語法問題が姿を消したにもかかわらず、東大は逆に難度を引き上げているのです。これは、「文法・語法の知識がなければ、英文を正確に読み、書くことはできない」という東大の明確なメッセージだと受け取れます。「第4問Aは捨て問だ」と誤解している受験生もいますが、文法・語法、語彙、構文といった基礎が弱いと読解でも読み間違えが生じ、英作文も英語として成立していないものを書くなど、その弊害はあちこちに波及します。そして何より危ういのは、本人にその自覚がないことです。

3.音声と結びつけた基礎固めが大切
 「単語帳はひととおりやった」という受験生は多いのですが、意外に抜けているのがイディオムです。イディオムを含む語彙と文法の基礎固めを徹底してください。また、リスニングは30分で全体の4分の1を占める重要パートであり、得点率7割は確保したいところです。そのためにも、中1の段階から語の意味を音と結びつけて覚えていくことが重要です。東大のリスニングではアメリカ英語とイギリス英語が両方出題されるので、イギリス英語にも慣れておくことが、安定した得点につながります。

保護者へのメッセージ「親は環境づくりに徹する」
 受験生を抱える保護者からは、「思春期で口をきいてもらえない」「距離を感じて、どう接して良いかわからない」といった悩みをよく聞きます。子供は大学生になれば、自然と親から自立していきますから、受験期はとても貴重な親子の時間でもあるので、そんな時期にギスギスするのはもったいないですよね。実は子供は、親が思っている以上に勉強しています。ですから、勉強そのものは、学校の先生や塾などプロに任せて、保護者の皆さんには、子供がストレスなく過ごせる環境を整える、いわば秘書役に徹していただくと良いと思います。私自身は子供の受験期には、散歩に誘って一緒に体を動かす時間を作ったりしていました。そうした時間ならお互いに素直に受験に対する思いを話せるかもしれません。子供がリラックスできる時間をつくること。それが、親としての最良の寄り添い方ではないでしょうか。



 東大受験を決めた以上、量・質ともに相当な勉強が必要になることは言うまでもない。しかし、その中でもできる限り効率化し、生徒の負担や挫折を最小限にしたいという指導者としての強い思いが強く伝わってくるインタビューだった。最新の出題傾向の分析に基づく質の高い映像授業と独自カリキュラム、学習を支える伴走者を味方に、努力を確実に成果へとつなげてほしい。

新規開校
河合塾マナビス 東大専門館
説明会お申込みはこちら

《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

+ 続きを読む

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集