2026年度の中学入試は、2月1日がキリスト教の安息日である日曜日となることから、一部のミッションスクールが例年の入試日を変更する「サンデーショック」にあたる年となり、おもに女子の併願選択に大きな影響があると注目を集めていた。
人気校・難関校の中学入試過去問題集を多数発売している声の教育社のYouTubeチャンネル、「声教チャンネル」で公開された動画「【中学受験】速報!2026年度2月入試結果と繰り上げ状況※2026年2月6日時点」では、2026年2月6日時点での繰り上げ合格の状況を分析している。
男子難関校全体で繰り上げが出ている
【東京:男子校】
学校名 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格増減 |
|---|---|---|---|---|---|
開成 | 1,272(1,234) | *1,175(1,146) | *442(431) | 2.66(2.66) | +11 |
麻布 | 750(761) | 720(737) | *360(340) | 2.00(2.17) | +20 |
武蔵 | 539(518) | *521(500) | *184(182) | *2.83(2.75) | +2 |
(カッコ内)は昨年度、*は昨対増
御三家をみると、2026年2月6日時点での、合格者数は昨年よりも増えているが倍率はほぼ横ばいとなっている。また、過去問出庫率前年比較<男子校編>で3位となった東京都市大や、社会科で出題されたガンダムの問題が話題となった攻玉社は、受験者が増えたにもかかわらず合格者を減らしており、難化したと考えられる。
神奈川の男子校では、栄光学園は合格者を14名増やし、さらに繰り上げが続いている。浅野は出題ミスがあり、正規合格を追加。その後も繰り上げが出ているようだ。御三家をはじめ上位校で繰り上げが見られていることから、今後中堅校でも動く可能性があると解説している。
女子校全体で「繰り上げ前提」の動き
2026年2月1日(日) | 2026年2月2日(月) |
→ | 女子学院 |
→ | 東洋英和 |
→ | 立教女学院 |
→ | 横浜共立 |
フェリス | ー |
横浜雙葉 | ー |
桜蔭 | 豊島岡女子 |
雙葉 | 洗足学園 |
洗足学園 | 吉祥女子 |
吉祥女子 | 白百合学園 |
鴎友学園 | 渋谷渋谷 |
学習院女子 | 渋谷幕張 |
渋谷渋谷 | 慶應湘南藤沢 |
早稲田実業 | 青山学院 |
広尾学園 | 明大明治 |
今回のサンデーショックでは、最上位層の受験生の間で広尾学園や渋谷教育学園渋谷といった選択肢が広がっているため、女子学院への志願数が大きく伸びることはないと予想されていた。しかし、応募者は2015年のサンデーショックを上回る1,088名に達した。一方で、応募者が増えたにもかかわらず合格者数は減少しており、その結果として倍率が上がっている。1日入試の桜蔭でも合格者数を減らしていることから、女子校全体として繰り上げを前提に合格者を絞った動きがうかがえる。
後藤氏は「前回のサンデーショックよりも、よりサンデーショックの影響が強く出ている」と述べ、予想以上の応募状況に驚きを示した。また、立教女学院や東洋英和女学院でも合格者数が増えていないことから、今後は繰り上げ合格が多く発生する可能性があると見ている。
【東京:女子校】
学校名 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | 合格増減 |
|---|---|---|---|---|---|
桜蔭 | 599(542) | *567(516) | 287(289) | *1.98(1.79) | −2 |
女子学院 | 1,088(706) | *947(640) | *329(276) | *2.88(2.32) | +53 |
立教女学院 | 594(382) | *495(364) | *145(144) | *3.41(2.53) | +1 |
東洋英和女学院A | 443(289) | *348(242) | *121(97) | *2.88(2.49) | +24 |
(カッコ内)は昨年度、*は昨対増 立教女学院、東洋英和女学院Aはいずれも帰国含む
共学校では、昨年の“プチサンデーショック”で受験者数を増やし難化した青山学院が、今年は受験者を減らし合格者を増やしたことで、倍率は下がった。それでも3.52倍と依然として高い状況である。明治大学付属世田谷は、第1回こそ予想よりも緩和されたが、後半の日程では昨年同様に激戦となった。また、東京農大一、東京都市大等々力、文教大学付属の後半日程では、超高倍率の入試となった。
動画では、こうしたサンデーショックによる影響のほか、東京・神奈川・埼玉の倍率動向や繰り上げ合格の状況などについて、受験生の保護者が気になる中学受験を取り巻く情報を解説している。詳細は、動画本編と各学校の公式発表を確認していただきたい。
なお、本記事は2026年2月6日時点の情報をもとにまとめており、今後内容が変更となる可能性がある点はご了承いただきたい。
◆声の教育社 三谷氏 プロフィール
学生時代から塾講師を始め、教室長・受験対策部長として約20年の指導を経験したのち、2000年に声の教育社へ入社。以来、学校担当として年間のべ100校以上の中高を訪問し続けている。中学受験業界の著名人が講師を務めることで知られる「首都圏模試センター保護者会」をはじめ、「東京私学経営者協議会」「神奈川私立中学広報会議」「安田教育研究所主催セミナー」等、多くの講演活動も行っており、「よみうり進学メディア」「塾ジャーナル」他での執筆も多数。私学や塾のオモテだけでなくウラ情報にも精通しているが、家にテレビが無いためやや世情には疎い。
◆声の教育社 後藤氏 プロフィール
塾講師を10年経験したのち、声の教育社へ編集者として入社。現在代表取締役社長を務め、渉外業務を中心に、講演会や動画授業の講師も務める。編集部時代は毎年250校、500回以上の入試問題をひたすら解き、解説を編集するという日々を10年以上過ごす。保護者として息子の中学受験も経験。三度の飯より過去問が好き。




