2026年2月17日(火)、令和8年度(2026年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。神奈川県教育委員会が2026年2月9日に発表した一般募集共通選抜などの志願者数(変更締切時)によると、全日制139校の募集人員(特別募集・中途退学者募集を除く) は3万9,431人で、志願者数は4万3,821人、競争率は1.11倍となった。
リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和8年度(2026年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。
<社会>講評
(湘南ゼミナール 提供)
問題構成は昨年度と同様で、大問は全7問、小問は34問であった。地理・歴史・公民の各分野からバランスよく出題され、問7では、例年通り分野融合型の資料問題が出題された。形式面では、8択の問題が昨年度の3問から7問へと4問増加した。全体の傾向としては、用語知識だけでなく、資料や提示された文章を根拠に、複数の文の正誤を判定する形式が目立ち、単純暗記だけでは得点しにくかったと言える。また、資料を読み、条件に沿って正誤・妥当性を判断する負荷が上がったため、総合的には昨年度よりやや難化したと考えられる。
問1・問2は、基礎的な知識を問うとともに、資料を読み取る問題が多く出題された。特に問1(オ)の「日本の首相の外国訪問回数」に関する資料問題や、問2(イ)の神戸市に関する資料問題は、複数資料の処理を要求するものであり、地理分野としては思考負荷が高い問題となった。
問3・問4の歴史は、基礎的な知識を問う問題と、細かな史実の理解が求められる問題がともに出題された。問4(エ)では、グラフから景気変動を読み取りつつ、石油危機や日米貿易摩擦などの時期の理解も求められ、歴史でも資料の読み取りと解釈の力が問われた。
問5・問6の公民は、税や財政などの細かい知識を求める問題に加え、ここでも多くの資料問題が出題された。特に選挙制度をテーマにした問6(エ)の問題は、空欄を伴う文意を理解しつつ、表の数値から正確に差分を求める力が問われ、今年度の問題の中でも特に負荷が高かったと言える。
問7は、昨年度と同様、地理・歴史・公民の融合問題が出題された。時差・地図の性質に関する正誤判定、19世紀の三角貿易、統計資料から国を特定する問題などが出題された。また、(エ)の資料問題は、資料間の対応関係を丁寧に確認する必要があり、終盤での集中力と処理スピードが得点差につながったと言える。
総じて、今年度は、用語を覚えているだけではなく、定義・制度・背景を正確に理解し、資料を根拠に判断する力が強く求められた。教科書レベルの知識をしっかりと定着させることはもちろん、資料の読み取り問題について、一問一問を正確に素早く処理する反復練習が重要と言えよう。
このレポートは令和8年2月17日(火)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 社会科責任者 吉田博一氏)





