2026年度(令和8年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、2026年2月21日(土)に実施された。東京都教育委員会が同日に発表した受検状況によると、全日制の募集人員は3万337人、最終応募者数3万8,030人のうち3万5,310人が受検し、受検倍率は1.16倍だった。
リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「国語」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校(7校)の自校作成問題についても同様に掲載する。
<国語・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)

1.漢字の読み取り
漢字の読み取りが5問出されました。例年同様、標準レベルの語句が中心です。
2.漢字の書き取り
漢字の書き取りが5問出されました。一点一画を正確に書くことが求められます。
3.小川洋子『長すぎた幕間』
主人公が小学生の頃、父に連れられて日比谷公園で写生大会に参加した場面を描いた小説文からの出題です。小学生の視点で進んでいく物語で、読みやすい文章だったと言えるでしょう。設問は例年どおりの5つで、すべて記号選択形式です。傍線部の前後を読んだだけでは答えられないものや、特徴的な表現に注目させるものもあり、物語の展開を正確にふまえて解答する必要がありました。
4.納富信留『対話の技法』
対話について哲学の視点から考えた論説文からの出題です。抽象度の高い文章で、読みづらさを感じる受検生も多かったと思われます。記号選択は全4問で、うち1問は例年通り文章構成の理解に関するものでした。指定された段落を含む、前後の文脈を理解する必要がありました。例年同様、制限字数200字以内の条件作文も出されています。
5.東儀俊美・河竹登志夫の対談/山崎正和の文章/『新編日本古典文学全集』
雅楽に関する対談と、世阿弥の考えについて書かれた文章、対談の中で引用された『風姿花伝』の原文の3つを複合的に読み取るという内容の大問でした。複数の文章の共通点や相違点を整理しながら読み進めていくことが求められています。5問すべて記号選択で、うち2問が知識でした。頻出の口語文法のほかに、仮名遣いについての問いも出されています。

このレポートは、2026年2月22日(日)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。
協力:SAPIX中学部





