関西学院大学(以下、関学大)は、2026年度一般選抜(1月出願)の志願者状況を発表した。総志願者数は5万5,939人に達し、前年度(5万4,227人)を1,712人上回った。少子化の中、一般選抜(1月出願)の志願者数は6年連続で前年度を更新した。

過去の入試方式と異なる部分があり、また3月出願分を含んでいないため単純比較はできないものの、「受験生の多様なニーズに応じた入試改革の成果が、出願者増加の主因である」と関学大は分析している。
では、具体的にはどのような入試改革を行っているのだろうか。
まずは「エリア」の拡充だ。地元・兵庫県での志願者が前年度比増となったのをはじめ、試験会場を全国各地の都市に設定することで、多くのエリアで志願者数が増加し続けている。なかでも、2025年度に静岡県浜松市、三重県津市へ試験地を新設した効果は大きく、東海エリア(愛知・岐阜・三重・静岡)では志願者数の伸びが顕著だ。
もうひとつは「入試機会」の拡充である。多様な受験生に入学してもらいたい意図から関学大はさまざまな入試方式を提供しており、受験生からすると得意科目で受験できる方式があることがメリットとなっている。一般入試では、文系・理系とも「均等配点型」に加え、文系には「傾斜配点型」、理系には「数学・理科重視型」を設定。得意科目を生かせると好評だ。また、1月出願の共通テスト利用入試では8科目型・7科目型・5科目型・3科目型(教科型)に加え、英語資格を生かした3科目型(教科型)の方式もあり、いずれも自由に併願できる。共通テスト利用の志願者が前年比109.1%と好調なのは、こうした多様な方式を積極的に導入した結果と言え、特に全国的にも珍しい8科目型は国公立併願層を中心に受験生の門戸を広げている。もちろん、受験生は併願によって合格チャンスを重ねられる仕組みになっている点も見逃せない。

さらに、2025年4月には、約1.8haの広大な敷地に複合施設KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】を開設。学生・教職員・地域住民、そして世界で活躍する多様な人材が集い共創の拠点となることを目指し、300人収容可能な学生寮であるGenesis Dorm 創新寮【G-ドーム】、起業を志す若者の挑戦を産学官民連携で支援するインキュベーション施設Spark Base【S-ベース】、学生や地域住民も24時間365日利用できるフィットネスジム「FIT365」など、多様な機能を備えている。
このように、一般入試と共通テスト利用入試が全体の数字を力強く牽引し、6年連続の志願者増を実現した。昨年度に3月出願を含めると半世紀ぶりの最高記録を塗り替えており、今年度もその頂を超える見込みである関学大。全国へと広がる試験地、多彩な入試方式、充実した教育研究施設──“受験生ファースト”の改革が生み出すうねりは、まだ止まる気配を見せない。
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